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「#通訳なし」がトレンド入り 雅子さまが“マニッシュ”スタイルを選ばれる理由

2019/06/03

genre : ニュース, 社会

 天皇皇后両陛下は全国植樹祭に出席されるため、愛知県を訪れられた。即位後、初めての地方訪問となった。今後、両陛下が毎年出席される地方行事の一つで、この全国植樹祭は上皇ご夫妻から引き継がれたものだ。

6月1日、名古屋市に到着し、沿道の人々に手を振られる天皇皇后両陛下 ©共同通信社

 今回は1泊2日の日程で、私が注目したのは初日の6月1日、雅子さまが淡いグレーにホワイトの縁取りが施されたパンツスーツをお召しになっていたことだ。皇太子妃時代にもパンツスーツはよくお召しになっていたのだが、今回はスーツと同系色で細いヒールのパンプスを選ばれ、つま先の部分はホワイトというシャープなデザインだった。とてもスタイリッシュな印象を受けた。

一見シンプルながら、細やかなデザイン

 雅子さまが皇后として、初めての単独公務である日本赤十字社の全国大会に臨まれたのは、5月22日のこと。これに先立って、雅子さまは5月1日付で美智子さまの後を受け、日本赤十字社の名誉総裁に就任されていた。雅子さまは、赤十字の活動に継続して貢献し、功績のあった人や団体に賞状などを手渡され、式典終了後には関係者らと懇談された。

 この日の雅子さまは、潔いホワイトのスーツをお召しになっていた。ジャケットの襟やボタン、お帽子などにポイントとしてネイビーをお使いになっていて、一見シンプルながら、細やかなデザインにも目が留まる。このスタンドアウトカラーのジャケットには、華やかさがあった。2003年7月に茨城県で行われた献血運動推進全国大会でも、同じジャケットとお帽子をお召しになっていたようだ。

5月22日、全国赤十字大会に出席し、笑顔で退席される雅子さま ©時事通信社

 会場へ向かう雅子さまが乗車されたセンチュリーには、皇后が重要な務めに臨むことを示すという「皇后旗」がはためいていた。雅子さまは自然体という感じで、穏やかな表情を浮かべられていたように思う。会場では、緊張されたご様子だったというが、大きな拍手で迎えられ、次第に柔らかな笑顔も見せられるようになっていったという。表彰される際も、雅子さまの所作はてきぱきとされていて、颯爽としたスーツとよく合っていた。女性皇族のトップとして、雅子さまが存在感を示された行事の一つとなった。