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「あなた自身はどうなの」 出席者が白けた副社長の“訓示”

 情報漏洩をすでに認識していた4月初旬。本社で各支店の“稼ぎ頭”が集まる全国営業課長会議が行われた。この場で「永井氏と近く、HDの営業部門長も兼ねる」(同前)新井聡副社長が約20分間の“訓示”を行ったのだが、

「今まで以上にスピードを上げて収益を確保して欲しいと檄を飛ばすだけで、具体的な施策は全くない。かと思えば、ライバル社のSMBC日興証券の清水喜彦社長を持ち出し、『清水さんは今も自分で営業して案件を取ってる。皆さんも清水さんに負けないように頑張って下さい』と。さらに『内向き、上向き、後ろ向きがはびこっている』という表現で、今の社員は社内や上司ばかり見ていると批判していましたが、出席者たちは『あなた自身はどうなの』と白けていました」(同前)

 4月下旬には、営業企画部から「新井副社長から説明がありました通り、現状打破の為に営業部門の部門名を変える。名称を公募します」などと書かれたメールが営業部社員に送られてきた。

「この緊急時に、部署の名前を変えることで一体何が変わるのか……」(同前)

 現場に責任転嫁するCEOと副社長。再生への道は険しい。