昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

「おしん」の最高視聴率は90%台 親日国イランの本当の恐ろしさ

 安倍晋三首相のイラン訪問中に、日本の海運会社が運航するタンカーなどがイラン沖のホルムズ海峡付近で攻撃された事件。トランプ米大統領は「イランがやった」と断言する一方、イランは「米国の主張は根拠がない」と全面否定するなど、緊張状態が加速している。難しい立場に立たされたのが、両国の“仲介役”だったはずの首相だ。

“対米強硬派”のハメネイ師 ©共同通信社

「イラン訪問前、首相は『米国からは“絶対に行ってくれ”と、イランからは“絶対に来てくれ”と言われているから』と強気だった。核合意から離脱した米国でしたが、実際、5月に来日した際もトランプ氏は『イランと軍事衝突はしたくない』と首相に伝えています」(官邸関係者)

 そもそもイランは伝統的な親日国。過去2回放映された朝ドラ『おしん』の最高視聴率は90%台だった。

「首相自身、83年には父・晋太郎外相のイラン訪問に秘書官として同行し、当時大統領だったハメネイ師と会っています。当時のベラヤティ外相は現在、ハメネイ師の外交顧問。首相は6月上旬、薗浦健太郎首相補佐官をイランに派遣し、“晋太郎人脈”の1人、ベラヤティ氏を通じて、最高指導者ハメネイ師との会談を実現させたのです」(同前)