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「医者には絶対なりたくない」 長岡高時代に挫折した山形大生が女医の命を奪うまで

「中学時代の彼はクールぶってプライドが高く、近づき難い部分がありましたけど、本当はピュアな“恋する少年”だったんですよ」(中学時代の同級生)

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 全国の市町村でさくらんぼ生産量第一位を誇る山形県東根市。収穫期の真っ只中である今年5月19日、同市の眼科医・矢口智恵美さん(50)が自宅マンションで頭部を殴られ、殺害された。山形県警は6月12日、殺人と住居侵入の疑いで山形大学4年の加藤紘貴(23)を逮捕した。

事件現場のマンションと矢口さん

「携帯電話の通話履歴などからも2人の接点は見つかっていません。また犯行直前に別のマンションを物色していることからも矢口さんを狙ったものではないと見られる。加藤は『覚えていない』と容疑を否認しており、動機の解明には至っていません」(社会部記者)

独身の資産家として知られた矢口さん

 東京で4人きょうだいの家庭に生まれた矢口さんは日本医科大を卒業後、複数の病院勤務を経験。眼科クリニックを開業したのは07年のことだった。

「以前、東根市の公立病院で数年間の勤務経験があり、『風光明媚な土地柄に惹かれて引っ越してきた』と話していました。またこの地域は県内で唯一人口が増加している新興エリア。患者の需要も高く、将来性を見越して開業したのでしょう」(矢口さんの知人)

2007年に矢口さんが開業した眼科クリニック

 独身の資産家として知られた矢口さんは、東京・板橋区に投資マンションを所有している他、株取引など資産運用に熱心だった。