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連載シネマチャート

黄金に目が眩んだ4人の行く末は……毛色の変わった西部劇「ゴールデン・リバー」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1851年、ゴールドラッシュに沸くオレゴン。最強の殺し屋兄弟と恐れられるイーライ(ジョン・C・ライリー)とチャーリー(ホアキン・フェニックス)は、黄金を分別する薬の化学式を発見した化学者のウォーム(リズ・アーメッド)の始末を命じられ、サンフランシスコへ向かっていた。連絡係のモリス(ジェイク・ギレンホール)は、ウォームのカリスマ性と、黄金を資金に理想郷を作るビジョンに心酔し、任務の放棄を決意する。殺し屋兄弟もまた、それぞれの思惑と欲望を抱いており、4人は手を組むことになる。ウォームの薬を川に流し込み、4人は黄金を手にするが……。

〈解説〉

『ディーパンの闘い』のジャック・オーディアール監督が、初めて英語で手がけた西部劇サスペンス。第75回ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞。122分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆力のある俳優たちの競演で新味の西部劇に。一攫千金を狙う男たち。“化学者”の人物造型が面白い。時代背景の微妙さも。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆メルヴィル風の犯罪映画を西部劇に移植するだけでなく、ウォルシュやアルトマンを遠望する渋さ。役者も変化球の連投。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆砂金を奪い合う話かと思いきや、ほっこりした結末に仰天。兄イーライの魅力の虜に。ところで美しく輝く金の行方は?

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆ジャンルのコードを少しズラすのはこの監督の持ち味だが、覇道の迫力に届かず。良くも悪くも我流のオフビート西部劇。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★毛色の変わった西部劇。血塗れの非情な死と毒蜘蛛。反復するジョン・C・ライリーの歯磨きを大画面で味わう珍品さ。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「ゴールデン・リバー」(仏、スペイン、ルーマニア、ベルギー、米)
7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督:ジャック・オーディアール
出演:ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッド ほか
https://gaga.ne.jp/goldenriver/