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「今日、セメントやるよ」 11歳長女に手伝わせ夫殺害、“モルタル詰め”にした妻の言い分

3人の子の母親だった美穂被告

「マイコを死刑にしてください――」。茨城県かすみがうら市で昨年、会社員の氏家昇さん(当時33)を殺害した妻の美穂被告(45)の裁判員裁判。7月5日、水戸地裁で懲役23年の判決が言い渡された。冒頭の言葉は、美穂に憤る、昇さんの兄の陳述内容である。

 事件の概要はこうだ。昨年2月、自宅アパートで寝ていた昇さんの首を携帯電話の充電ケーブルで絞めて殺害。3月に遺体を集草バッグに入れた上、モルタルを流し込んで固め、クローゼット内に遺棄した。司法記者が解説する。

「美穂は、昇さんのお金を使い込んで返すよう迫られ、殺害を決意したようです。美穂側は、昇さんが家事に非協力的でストレスを抱えていたなどと主張しましたが、判決では『昇さんに落ち度はない』と一蹴されていた」

 公判では昇さんを殺害する際、当時11歳の長女に犯行を手伝わせていたという事実も明らかになった。「ママと離れたくなければパパを殺すしかないね」。こう長女に語り、殺害の際には昇さんの両手を押さえつけさせ、遺棄の際にも「今日、セメントやるよ」などと迫っていたという。