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村田諒太、劇的な王座奪還の理由は“新トレーナー”と“コーヒー断ち”

2019/07/21

 再戦は前回勝った者が有利。そんなボクシング界の常識を打ち破った劇的な夜だった。7月12日に行なわれたWBA世界ミドル級タイトルマッチ。挑戦者の村田諒太(33)は、昨年10月“聖地”ラスベガスで大差の0-3判定負けに終わったロブ・ブラント(28)に対し2回、1度ダウンを奪ってからの猛攻でTKO勝利を収め、見事、リベンジを果たすことに成功した。

右ストレートのパワーも増していた ©共同通信社

「絶対に負けたくないという気持ちと、(所属する帝拳ジムの)本田会長やトレーナーのカルロスがずっと付き添ってくれましたし、チーム帝拳のおかげだと思います」

 試合後の会見で名前を出して感謝した「カルロス」とは、今回新たに陣営に加わった30歳のベネズエラ人トレーナー、カルロス・リナレスだ。兄ホルヘは3階級制覇を果たした帝拳ジムの看板選手で、弟も2007年に入門して日本ミドル級1位までランキングを上げた。彼は現役を引退してベネズエラに一度帰国しながらも再来日し、同ジムのトレーナーに転身した。

 村田とは年齢も近く、すぐに気が合ったという。

「あの人、ボクサーとしての才能、めちゃめちゃありましたからね。いいトレーナーになるんだろうなというのはもちろんありました」と、後に村田は語っている。