昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「未病」のうちの対処で健康に生きる!

PR提供:株式会社フラグスポート

食欲不振、寝つきが悪い、体が冷えるなど、病気とは言えないけれど不調を抱えている現代人は多い。こうした「未病」が「病気」になってしまう前にどう対処すべきか、東京有明医療大学教授・川嶋朗先生にお話を聞いた。


不調の原因と解消する術を自ら考えることが大事

川嶋 朗先生
東京有明医療大学・保健医療学部鍼灸学科教授。東洋医学研究所付属クリニック・自然医療部門担当医。西洋医学、東洋医学、代替医療など、垣根を超えた「統合医療」を行う。QOLを大事にする診療姿勢に多くの患者から信頼が寄せられている
川嶋 朗先生
東京有明医療大学・保健医療学部鍼灸学科教授。東洋医学研究所付属クリニック・自然医療部門担当医。西洋医学、東洋医学、代替医療など、垣根を超えた「統合医療」を行う。QOLを大事にする診療姿勢に多くの患者から信頼が寄せられている

 OECD統計「健康状態の認識」(2016年)によると、「自分は健康だ」または「非常に健康だ」と答えた人の割合が、日本は35か国中34位。実に7割弱の人が「自分は健康でない」と思っているという。

「にもかかわらず、自分の健康に責任を持つという意識はあまり高くないのではないでしょうか。誰もが自然治癒力を備えているのですから、不調がなぜ起きているのか、どうしたら解消できるのかを自ら考え、未病のうちに適切な養生をすべきです」と川嶋朗先生。そもそも未病とは、二千年前から続く東洋医学独自の考え方。

「病気ではないものの、そのままにしておくと深刻な病に進行しかねない不調のある状態です。自覚症状のない高血圧やメタボを含めることもありますが、すでに治療の対象であり、未病とは言えないでしょう。数値に異常が出る前に養生すれば、健康寿命が伸びるばかりでなく、将来的な医療費の危機にも対応できるのです」

 東洋医学では、気・血・水のバランスの乱れが病の元になると考えられている(図参照)。それを整えるカギは、冷えにあるとか。

「体温が低いと血流が悪くなり、体の隅々にまで栄養分が行き届かず、あらゆる機能が落ちてしまいます。そもそも、免疫力が活発に働く体温は36.5度から37度。自覚のない人は多いのですが、平熱がそれ以下なら、体が冷えているということになります」

 体を温めて、自己治癒力を最大限に引き出すためには、生活習慣を見直すことが大事。なかでも注意したいのが、「栄養」「運動」「休養」という健康づくりの3要素だ。

よく噛み、腹八分目めざす 薬酒も上手に活用

「日本人の健康に適しているのは、未精製の穀物と野菜を中心とした伝統的な和食。ひと口につき30回噛むことでエネルギー代謝を活発にし、内臓脂肪も燃焼させます。また、腹八分目を心がけて少食にすると長寿遺伝子も活性化します」

 必要な栄養は全て食材から摂るのが理想だが、現実には難しい。

「不足を補うためには、生薬などを有効に活用してください。生薬は、自然界にある薬効のある成分を凝縮したもの。煎じ薬もいいですが、水溶性の成分に加えて油溶性の成分も抽出されている薬酒はより効率がいいでしょう」

 運動は、少しキツイかなと思うくらいの負荷をかけるといい。

「歳をとればとるほど、体をいじめないと健康が維持できなくなります。通常の1・5倍の速さで歩いたり、エスカレーターを使わず階段を使う、電車の中でも座らないなど、日常生活でも工夫して筋肉を使うようにしましょう」

質の高い睡眠のために寝る環境も整えて

 睡眠は、時間の長さばかりではなく、質にもこだわりたい。

「適切な睡眠時間は人それぞれですが、約7時間が目安。ぐっすり眠って心身を休めるには、寝ている間の環境をよくすることも考えましょう。睡眠中も体に負担のない姿勢が保てるよう、自分に合った寝具を見直すことも重要です。また、寝つきが悪い人は、就寝前に体を温めるのが効果的。ぬるめのお湯にゆっくり入れば、心身もリラックスできておすすめです」

 室温は暑すぎず、寒すぎず。熱帯夜にエアコンは今や必須だが、体、とくに腹部を冷やさないように、タイマーをかける、扇風機を併用するなどの工夫が必要だ。

「直接体を温めるために、私が夏でも愛用しているのは日中の湯たんぽ。血流の多い臓器が集まっているお腹や、筋肉の多い太ももを温めると、効果的に体全体の血行をよくすることができて、様々な不調の解消につながりますよ」