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夏目漱石、スティーブ・ジョブズ、孔子……成功の裏側で経験した手痛い「失敗」に学ぶ

『失敗図鑑』(大野正人 著)――ベストセラー解剖

2019/07/31
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『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』(大野正人 著)

 ライト兄弟、夏目漱石、スティーブ・ジョブズ、孔子……古今東西の偉人が、成功の裏側で経験した手痛い「失敗」を、温かな筆致で紹介する児童書が好調だ。

「著者とは以前、子供の心についての本でご一緒し、新しい企画を探っていましたが、なかなかいい切り口が見つけられずにいました。あるとき、自分の仕事がなんとなく楽しくないと感じることがあって、理由を考えたところ、失敗していないからだと気づいたんです。思い切った挑戦をしていないな、と。そこから、子供たちに『失敗してもいい』というメッセージを届ける本を作ろうと思いました。でも、失敗を肯定する言葉をただ並べるだけでは説得力がないので、偉人の失敗を取り上げることにしたんです。その際気をつけたのは、敬意と愛を持って紹介すること。他人の失敗を笑うと、笑われることが怖くなって、萎縮してしまいますから」(担当編集者の谷綾子さん)

 蛍光色を大胆に使い、味わい深いイラストを多数配したデザインが目を惹く。

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「デザイナーの佐藤亜沙美さんは、『クイック・ジャパン』(太田出版)などのデザインを手がけられた尖ったセンスの持ち主です。イラストレーターの“死後くん”さんも佐藤さんのご紹介です。おかげで突き抜けた雰囲気になりました」(谷さん)

 大人からもビジネス書として支持されているそうだ。

2018年5月発売。初版1万2000部。現在17刷9万部

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

大野 正人

文響社

2018年4月27日 発売

夏目漱石、スティーブ・ジョブズ、孔子……成功の裏側で経験した手痛い「失敗」に学ぶ

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