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怖いのは熱中症だけじゃない! 夏に実践したい6つの“いいとこどり健康法”

【夏の疾患対策】

source : 週刊文春 2015年7月30日号

genre : ライフ, ヘルス

 今年7月、大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、アルバイトスタッフが亡くなるというショッキングなニュースがあった。原因は熱中症だった。

 他にも連日の猛暑の中、相次ぐ熱中症による体調不良で倒れる人が続出。総務省消防庁によると、今年7月29日~8月4日までに熱中症で緊急搬送されたのは1万8347人、死亡数は57人に上っている。

 予防策は、決して他人ごとではない「熱中症」をまずは知ること。週刊文春で様々な視点から取り上げてきた、真夏の猛威「熱中症」企画をここに紹介する。

※「週刊文春」2015年7月30日号より転載。記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のものです。

 夏ならではの病気は、熱中症だけではない。たとえばあまり聞きなれない「夏型過敏性肺炎」。夏に室内で繁殖する“カビ”が原因で、気づかずにいると恐ろしいことに……。

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(1)木造住宅のカビに注意。掃除はこまめに

 御茶ノ水呼吸ケアクリニックの村田朗院長が語る。

「高温多湿の日本に多い病気で、トリコスポロンという夏に繁殖するカビによるアレルギー性の肺炎です。家の中の水回りで繁殖しやすいため、カビ対策ができていない築20年以上の木造住宅に住んでいる方は注意が必要です。症状は咳と微熱ですから、夏風邪と間違いやすいのも特徴ですね。毎年夏に同じ症状を繰り返す方は受診することをおすすめします。特に室内にいる時間が長い専業主婦のような中年女性がかかりやすい。治療法と予防法は普段から家をきれいに掃除しておくこと。症状がひどい場合は、家のリフォームか建て替えが必要になります」

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 慢性化すると命にかかわることも。

「毎年繰り返して慢性化すると、命を落とす方もいらっしゃいます。数年前に診た70代男性の方は、慢性化で肺が真っ白になって硬くなり、残念ながら亡くなられました。家をたずねたら毎日長時間過ごしていたというプレハブの書庫で、トリコスポロンが確認できました。早く見つけて慢性化を防ぐことが重要です。発症者が多いのは7月後半から9月なので、まさにこれから。木の部分を好むカビですが、最近は都市部のマンションでも発症者が確認されています。マンションだと気密性と湿度が高くなりやすい1~3階の低層階での発症者が多い。脱衣所と風呂場をつなぐ木枠には特に注意をしましょう」(呼吸器専門医の大谷義夫池袋大谷クリニック院長)