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連載シネマチャート

14歳の少年が独学で風力発電に成功した感動の実話 「風をつかまえた少年」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

2001年、世界最貧国のひとつであるアフリカのマラウイ。14歳のウィリアム(マックスウェル・シンバ)は希望を抱いて中等学校に入学したが、担任教師から「学費を払わないと退学だ」と告げられる。父のトライウェル(キウェテル・イジョフォー)は農業で生計を立てており、次の収穫まで家に現金はない。不幸にも村は大干ばつに襲われ、飢饉が発生してしまう。ウィリアムは退学となったが、独学で風力発電のできる風車を作り、干上がった畑に水を引くことを思いつく。小型版を完成させたウィリアムは、大きな風車を完成させるために父親の自転車を使わせて欲しいと訴えるが……。

〈解説〉

『それでも夜は明ける』に主演したキウェテル・イジョフォーが、1冊のノンフィクションに感銘を受け、自らの脚本・出演で監督デビューした。親子の絆と学ぶことの大切さを描く。113分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆「貧乏は教育で断つ!」――北野さき。実話でも型通りだが。自転車を括りつけた風車、アートぽい。青と砂色の大自然。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆貧困と旱魃の現実が苛酷で、映画としては硬直気味だが、マラウイの実景が強い。灌漑事業を助ける外資はなかったのか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆父親の表情が知的過ぎ、犬を可愛がる余裕があるなど飢餓の演出も薄い。真面目に創った結果リアリティが弱まったか。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆飢饉の大地を潤す知恵の水。文明の原初を見る様な質実さ。映画の発電法はシンプルで、実話の強度が際立つ後半がいい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆農業と工学の精神。アフリカの大地の光と風、人間の動き、眼差し、寄り添う犬など、視覚的アプローチに説得力あり。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「風をつかまえた少年」(英・マラウイ)
8月2日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開
監督・脚本・出演:キウェテル・イジョフォー『それでも夜は明ける』
原作:「風をつかまえた少年」ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー著(文藝春秋刊)
出演:マックスウェル・シンバ、アイサ・マイガ ほか
https://longride.jp/kaze/

風をつかまえた少年

ウィリアム・カムクワンバ,田口 俊樹(翻訳)

文藝春秋

2010年11月19日 発売

出典元

安倍官邸と蜜月 吉本のドン<大崎会長>が狙う血税122億円

2019年8月8日号

2019年8月1日 発売

定価420円(税込)