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2000人が死亡!? 熱中症 40℃の炎熱地獄からあなたを守る「救命マニュアル35」

水分補給に最適な飲み物、エアコンの稼働時間、服装は……

source : 週刊文春 2013年7月25日号

genre : ライフ, 医療, ヘルス, 社会

夏は「ダボダボした服」で“煙突効果”を期待

 吸汗性や速乾性が高い服装が好ましいのは当然だが、

「意外に知られていませんが、実は(28)絹は熱中症対策にもってこいの素材。綿などは吸汗性に長けていても速乾性に乏しい、一方、絹は水分をよく吸い、よく蒸発させる特性がある。あと、(29)ダボダボした服は熱が抜ける“煙突効果”が期待でき、昔ながらの甚平やステテコがまた注目されています」(同前)

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 直射日光を避けるため、(30)外出時の帽子や日傘は必需品。最近は内側がチタンなどでコーティングされ、熱を溜め込まないようになっている日傘もある。

「首に直射日光があたると、頸動脈が熱され、体温が上がってしまいます。日傘をさせない男性は、(31)Tシャツよりなるべく襟付きの服を着てください。首筋を遮熱するつばのついたキャップやスカーフなどで首を覆うとよいと思います。一見涼しそうですが、地面からの照り返しをもろに受ける(32)サンダルは避けた方がいい」(谷口氏)

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メンソール『熱さまシート』は体感を冷やすだけ

 巷に溢れる熱中症対策グッズだが、なかにはあまり意味のない商品も。

「メントール成分が入った『熱さまシート』などの商品は体感が涼しくなるだけで、深部体温を下げることはなく予防にはならない。一方、(33)首に巻くタイプの冷たいスカーフやアイスノンなどは頸動脈を冷やすので効果的です」(同前)

 前述の通り、高齢者は暑さに鈍感。だからこそ目で見て暑さを知ることのできる温度計は必須だ。

「熱中症の大きな要因となる(34)温度と湿度が測れる温湿度計がオススメ。危険域に達すると、ブザーが鳴って知らせてくれるものは非常に良い。携帯タイプもあるので外出時でも役に立ちます。また、赤外線センサーで鼓膜温を測定する(35)『耳式体温計』も便利。深部体温が測れるため、熱中症の診断に向いています。一般的な『腋下体温計』だと、汗で腋の下がぬれている場合にきちんと計測できないこともあります」(勝村氏)

 夏本番はこれから。知識をフル活用して、熱中症から逃れるべし。