昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

美熟女モデル獄中インタビュー「熱海のホームで私が我を失った彼のひと言」岩本和子“刃傷事件”の全真相――2019上半期BEST5

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会, 芸能

2019年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。週刊文春デジタル部門の第2位は、こちら!(初公開日 2019年6月29日)。

*  *  *

「人生で初めての妊娠だったんです。マタニティマークをもらったので、バッグを変えるごとに付け替えて、一番目立つところにつけたりしていました。あの時は、女としての幸せに満たされていました」

 グレーの壁に囲まれた、四畳もない狭い面会室。分厚いガラス越しに置かれたパイプ椅子に座り、こう語るのは、岩本和子容疑者(43)だ。

 かつては“美熟女モデル”として人気を博した岩本。週刊誌ではセクシーなグラビアを飾り、昨年は「奇跡の42歳、初ヘアヌード! 人気モデルが砂漠のリゾート・ドバイで魅せた、むきだしの心とカラダ」というキャッチコピーで刊行したヌード写真集「神秘」(光文社)が話題となった。

岩本容疑者のファースト写真集「神秘」(光文社)。ドバイで撮影された

 岩本は現在、検察の施設で生活している。5月18日、JR熱海駅の新幹線改札口で、交際中だった34歳の男性を刃物で切りつけ、殺人未遂と銃刀法違反の容疑で逮捕されたのだ。

 岩本は湯治客の間をすり抜けながら、逃げる男性の後を追い、男性が改札で立ち止まったところをカッターナイフで切りつけた。男性は頬を切られたが、傷は深く、「切り傷からは骨みたいなものも見えた」(事件を目撃した売店店員)という。付近には血しぶきが飛び散り、「週刊文春デジタル」では、暴れる岩本が駅の警備員らに取り押さえられる場面を収めた写真を入手、公開した。

警備員らに取り押さえられる岩本和子 

「メイクができないので、すみません」

 ガラス越しにうなだれる岩本に、かつての妖艶な美熟女モデルの面影はない。

 頬はこけ、艶を失った髪を二つに結び、華やかなネイルアートを施していた爪は短く切りそろえられている。すみれ色の無地のワンピースにカーディガンを羽織った彼女は、「メイクができないので、すみません」と俯いていた。今はトイレや洗面台のある三畳ほどの個室で過ごしているという。

 岩本の隣には女性刑務官が座り、記者と岩本の会話を時折メモしている。

「起床は朝7時なのですが、毎日6時には目が覚めてしまって。だから1時間ほどは、小さな窓から朝日を見ています。日中は小説を読んだり、考えごとをしたりしながら過ごし、21時には就寝する生活です。仕事などすべてキャンセルになってしまい、楽しみにしてくれていたファンや関係者の方には、本当に申し訳ないことをしてしまいました」