昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/08/17

source : 週刊文春WOMAN 2019夏号

genre : エンタメ, 読書, ライフスタイル

 7月にトルコのエルドアン大統領夫妻を迎えられた時には、ライトグリーンの着物をお召しになった。5月に約3年ぶりに宮中祭祀に臨まれた際の、古式装束に続く着物姿だ。ご体調が優れない時などは、お身体へのご負担が大きいからと着物をお召しになれなかったことを考えると、著しい変化だ。

御代替わりの宮中祭祀では、お身体へのご負担が非常に大きい古式装束をお召しに (宮内庁提供)

「御代替わりを機に、天皇皇后両陛下のもとには、各国首脳から接見の依頼が後を絶ちません。11月にはローマ法王が訪日して、来年春には中国の習近平国家主席が国賓として招かれる予定です。

 皇后さまはご体調が良ければご出席されますが、今秋には皇室行事のなかで最重要の『即位礼正殿の儀』や『大嘗宮の儀』をつとめなくてはなりません。未だご療養中の身であるため、この夏には御用邸でしっかり静養していただいて、英気を養っていただきたいと宮内庁職員は話しています」(別の宮内記者)

均等法第一世代の女性たちの希望だった

 7月に上梓した『皇后雅子さま物語』(文春文庫)の中でも書いたが、ご婚約以来、雅子さまのご性格や人柄は意外にもあまり知られていない。特に皇室入りされてからのエピソードをはじめ、ご病気になられてからのご様子はほとんど外には伝わってこなかった。16年に及ぶ私の取材は、“菊のカーテン”の奥の未知の世界にどこまで迫れるかに拘り、始まったといえる。

 小和田雅子さんが皇太子のお妃候補として浮上したのは1988年。ハーバード大、東大を経て、86年に雇用機会均等法が施行された翌年、「均等法世代」の初の女性外交官として外務省に入省したという、その経歴と才色兼備ぶりは注目を浴びた。

 流行の肩パッドを入れたスーツと大きなカバンを持って歩く雅子さまの姿は、まさに「働く女性」のイメージだった。映画やテレビでよく観る、ニューヨークなどで働く“キャリアウーマン”像とも重なった。

 当時の均等法第一世代の女性の現実と言えば、会社には入ったものの閉鎖的な男性社会に大きな変化があったわけではなかった。今でいうセクハラまがいのことも多く、これを受け流す術を身に着けながら、制限のある仕事に取り組まなくてはならない。そんな日常の中で、雅子さまの輝かしい存在は、希望だという女性は多かった。

※記事の続きは「週刊文春WOMAN 2019夏号」でご覧ください。

皇后雅子さま物語 (文春文庫 と 22-2)

友納 尚子

文藝春秋

2019年7月10日 発売

この記事の写真(15枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー