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連載シネマチャート

廃材で作られるギターが愛される理由とは? 「カーマイン・ストリート・ギター」を採点!

シネマチャート

〈解説〉

急激な変化を続けるニューヨークで、変わらずに営みを続けるギター専門店「カーマイン・ストリート・ギター」の1週間を映し出すドキュメンタリー。グリニッジ・ヴィレッジにあるこの店では、ギター職人のリック・ケリー、弟子のシンディ・ヒュレッジ、リックの母親ドロシーが働いている。チェルシー・ホテルやトリニティ教会など、地元の建物の廃材で作られる世界でただひとつのギターは、ルー・リードやボブ・ディラン、パティ・スミスらに愛用される。本作には、来店したビル・フリゼールやチャーリー・セクストンといった現役ギタリストや、映画監督のジム・ジャームッシュらがギターを爪弾きながら、リックやシンディと会話を交わす光景が映し出される。監督は『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』のロン・マン。80分。

©MMXVⅢ Sphinx Productions.
  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆歴史的建造物の古材をギターにという発想が、まず、愉しい。温和な顔だちながら硬骨の店主。質実な贅沢感に浸る80分。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆不思議な後味のドキュメンタリー。人選や登場順序は作者の手を感じさせるが、発言は肉声。これもやはり記録映画だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★工具が整い素材が収まった惚れ惚れする空間と流れる時間。演奏者の生み出す音色はまるで違い、微笑むリックは天使。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆職人は流動的な現代の仙人か。身の丈サイズのブレない仕事と日々の営みが輝かしい。ジャームッシュの諸作にも通じる。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆あの店だ!と記憶が蘇る。あの扉からギター愛が出たり入ったり。まるで散歩感覚で覗くNYギター職人ドキュメンタリー。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©MMXVⅢ Sphinx Productions.

INFORMATION

「カーマイン・ストリート・ギター」(加)
8月10日(土)より新宿シネマカリテ他全国順次公開
監督・製作:ロン・マン
http://www.bitters.co.jp/carminestreetguitars/

出典元

「韓国と徹底的に白黒つけろ」安倍VS.文在寅

2019年8月15・22日号

2019年8月8日 発売

特別定価460円(税込)

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