文春オンライン

『どんだけ~』57歳IKKOさんの“許す力”「チョコプラ松尾ちゃんには感謝しかないの」

テレビっ子・IKKOさんインタビュー#3

note

 いまやバラエティ番組に引っ張りだこのIKKOさん。再ブレイクと言われるが、そのきっかけが芸人・チョコレートプラネット松尾駿さんの『どんだけ~』モノマネだった。

 チョコプラとたびたび共演するIKKOさんが語る2人への感謝。(全3回の3回目/#1#2へ)

◆◆◆

ADVERTISEMENT

「バラエティは全然見てこなかった」

―― 当初は「美容家」IKKOとして注目をされましたが、いまは「タレント」IKKOとしてのイメージが強くなってきました。心構えは変わりましたか。

IKKO テレビに出たときから、本業のほうは少しずつ減っていくんじゃないかなと思っていました。それはもう覚悟していました。それでも私の場合は美容(コスメプロデュースや執筆など)の仕事がベースにあるので、やっぱりタレント業もどっちも失いたくないですよね。バランスよく出させていただきたいなと。

―― IKKOさんの、これまでのお話を聞いているとバラエティは全然見てこられなかった印象です。

IKKO はい。じつはバラエティはあんまりわかんない。

―― いきなりバラエティ出演という立場になって、難しかったんじゃないかなと。

IKKO 最初の頃はね、IKKOっていう人がいて、なんかちょっと面白そうでっていう感覚で、皆さん優しかったから、当時のほうが緊張しなかったと思う。美容家としての仕事が中心だったからバラエティのことなんてわからないじゃない? 

 そのうちにちょっと慣れてきて、ある程度バラエティが分かってからのほうが、緊張しますね。だからいまだに、ドキドキしますよ。

IKKOさん

―― バラエティ番組に出ると、当然、芸人さんにいじられたりするじゃないですか。芸人さんにはどのような印象をお持ちですか。

IKKO 頭がいいし、切り返しが早い。即興で何でも答えられる、すごいなっていう印象ですよね。皆さん、よく勉強していらっしゃるしね。長くずっといる人はやっぱりすごいですよ。

2度目の落とし穴ドッキリで「あら景色が似てるわね」

―― 特にこの人はスゴいと思った方は。

IKKO とんねるずさんですね。それにダウンタウンさん、明石家さんまさん、ビートたけしさん、タモリさん……。若手もみんなスゴいと思いますよ。

―― とんねるずさんには『みなさんのおかげでした』の「全落」(落とし穴)のようなドッキリをよくかけられてますよね。

IKKO 最初わかんなかったの。マネージャーも教えてくれないし。で、穴が仕掛けられた発泡スチロールのところを歩いたんだけど、私、なぜか落ちなかったんですよ(笑)。周りのみんなは「あれ?」ってちょっと怖い顔してるの。それで何回か歩いてやっと落ちたんです。

 2度目にドッキリを仕掛けられたときはさすがにね、「あら景色が似てるわね」って思った。でもそれは向こうもわかっているから、単純にロケバスを降りたところには穴はないんですよ。「ああ良かった、今日は違うんだ」って思って安心してロケバスに戻ったら、席ごと後ろに倒れて落とされちゃった(笑)。