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《文在寅大打撃》いまや韓国の「恥ずかしい人物」側近チョ・グク氏の「自爆ブーメラン」ツイート

2019/09/03

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 政治, 国際

 韓国政界を揺るがしている、「反日の旗手」曺国(チョ・グク)氏の疑惑。9月2日に予定されていた国会聴聞会は中止となったほか、同日午後から11時間続いた異例の会見では、改めて一連の疑惑を否定した上で、韓国国内で批判の的になっている「娘の大学への不正入学疑惑」について、「虚偽の事実で私の子どもを攻撃するのはやめてもらいたい」と反論した。
 韓国で収まらない曺氏への批判。その背景には、これまで彼がSNS上に積み重ねてきた「自爆ツイート」の存在があるという。韓国で取材を続けるノンフィクションライター、崔碩栄の現地レポート。

私がすればロマンス、他人がすれば不倫

 文在寅政権で次期法務部長官に指名されながら、スキャンダルの真っ只中にいる曺国(チョ・グク)氏。「反日の旗手」と呼ばれ、激しい日本批判発言を繰り返す彼の“口撃”には韓国でも批判があるが、民情首席秘書官として抜擢された際も実は賛否両論だった。最も非難を受けることになったのは、やはり彼の「発言」。彼が強く批判してきた事柄を、自ら踏襲したからだ。

 彼は過去、保守政権だった李明博大統領時代に大学を休職して公職に進出する学者を「ポリフェッサー」(politician政治家+ professor教授という意味の新造語)と厳しく批判した。そんな彼が大学を休職し大統領府民情首席秘書官に就くことになった。これは、韓国でよく言われる「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」というダブルスタンダードに他ならない。

 さらに、民情首席という地位は検察、警察を管轄する要職であり、盧武鉉政権時代には現在の大統領である文在寅大統領が引き受けた職位。「次期大統領」を狙うこともできる職位だ。つまり、学者としての専門性が求められての一時的な参与というよりは、本格的に政界の中核に第一歩を踏み入れたと見られることも世間の批判を高めている。

文在寅大統領(中央)曺氏(左端) ©時事通信社

国民の怒りを買った3つの疑惑

 彼に関する不正疑惑は1つや2つではないのだが、その核心として挙げられるのが、以下の3つである。

1.娘の大学および大学院不正入学

2.自身も理事を務めた曺氏一家が経営する学校法人の巨額詐欺

3.大統領府民情首席時代に彼が74億ウォンもの大金を投資したファンドが赤字にあえいでいた会社の株式を買い取ると間もなく、同社が政府、自治体の工事を集中して受注したという件に関する疑惑

 2番目、そして3番目のケースも、相当深刻な経済事件であるが、その内容が複雑であるが故に一般の人々の関心は低い。それに対し、国民の大きな怒りを買っているのは、1番目の娘の不正入学疑惑だ。