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日本の“口利き疑惑”男・上野前厚労政務官を各紙はどう書いたか?

テレビは「韓国の玉ねぎ男」に夢中

2019/09/06
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“下世話バケツリレー”と名付けている組み合わせがある。「週刊文春」と「東スポ」である。

 文春が報道して東スポが「派手に」後追いする現象。本来バケツリレーは火を消すためのものだが、これはさらに火を大きくしちゃう。

「東スポ」の実名追跡

 最近だと文春が「進次郎が捨てた『女子アナ彼女』滝クリだけではなかった」(8月29日号)と小泉進次郎のアナウンサー好きについて報じた。大きなお世話だどんどんやれ。

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 するとその日の東スポは「進次郎氏“捨てた”女子アナ実名追跡」(8月22日付)ときた。冒頭には《そこで本紙が、進次郎氏にチョッカイを出されたとされる女子アナの実名を追跡》。

小泉進次郎氏 ©文藝春秋

 お待たせしました、お待たせし過ぎたかもしれませんという声が紙面から聞こえる。

 文春ではイニシャルで書かれていたが、東スポは複数のアナウンサーの写真と名前を載せ「この中に?」と大々的に書いた。すばらしく下世話。

 でもそれって文春の記事に丸乗りじゃん! と思ったあなた、確かにそのツッコミは正しい。

 でも東スポはある時期まではネットの代替機能を果たしていたともいえる。いや、今でも「ネットよりは確実なゴシップ情報」という奇妙な信頼感がある。

 文春は翌週も「進次郎に恨み節 NHK看板アナ『何度会っても彼女になれない』」(9月5日号)と「Aアナ」のことを報じた。すると東スポはすかさず実名と写真を載せた(8月30日付)。