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宣伝戦では当局が完全に劣勢に

「黄氏は、かつて米タイム誌の表紙を飾ったほどの有名人。日本語が堪能で、15歳からデモ活動に参加する周氏も、『民主の女神』として知られた人物。彼らの発信力を侮っていたとしか思えません。9月2日、周氏は選挙管理委員会との裁判で勝訴し、香港の議会選挙に出馬できる可能性も出てきました」(同前)

 結局、31日も許可のない状態でデモが自然発生すると、共産党機関紙・環球時報が「黄氏、再拘束される」と大誤報。黄氏に「共産党からカネをもらっていたとしても、フェイクニュースはだめだよ」とツイートされたうえ、編集長がお詫びコメントを出す失態を演じた。宣伝戦では完全に劣勢に立たされている。

 深圳に武警を集結させて威嚇を続けるなど、香港当局を支えてきた習政権も息切れ気味だ。共産党関係者は「建国70周年の10月1日までに収束すればと期待していたが、無理だろう。批判がこちらに向かわないよう静観を決め込むしかない」と漏らす。

 自力解決を求められた香港当局は、議会の同意なしに集会や通信を制限できる「緊急状況規則条例」の発動を検討中だ。しかし、同条例は、民意の反発や経済への影響が大きい。劇薬に手を出せば事態が好転する保証は、どこにもない。

出典元

「報ステ」責任者<CP>が出演アナ“キス告発”で解任された!

2019年9月12日号

2019年9月5日 発売

定価440円(税込)