ゴルフショップには、いろんな性能や特徴を備えた最新クラブが並んでいる。その中から自分の短所を補ってくれるモデルを選び出すことが、スコア向上につながるとクラブフィッターの鹿又芳典氏は言う。最新のおすすめモデルを5項目に分けて教えてもらった。

クラブフィッター兼クラフトマン。千葉県内にゴルフスタジオ「Magic」を持ち、多くのメディアでクラブ選びのご意見番として活躍中。
直進性の高さがピカイチ! 安心して打てるドライバー
ドライバーショットのOBや大きな曲がりによって、スコアを崩してしまうゴルファーは多い。そんな人におすすめなのが、直進性が高い最新ドライバーだ。
「ヘッドのブレづらさと球の曲がりづらさに貢献してくれるのが、高慣性モーメント設計です。海外メーカーだとピンのドライバーが曲がりづらさで有名ですが、今年は国内メーカーからも、それに負けない性能のモデルが登場しています。ドライバーが苦手なら、こういった高慣性モーメント設計のモデルを使ってみてほしい。ティショットを安心して打てるようになると、ゴルフが一変します」

ドライバー インパクト
価格:7万5000円+税

ドライバー
価格:ヘッド単体4万3000円+税
長尺軽量ドライバーで今よりも飛距離を伸ばす
とにかくドライバーでもっと飛ばせるようになりたい。そんなゴルファーは、長尺軽量のモデルにチャレンジしてみるといい。
「長尺化は昔からある飛距離アップの方法ですが、ミート率が悪くなるという弊害がありました。ところが、現代では装着するシャフト性能に工夫を凝らすことで、ミートさせやすい長尺モデルが登場しています。46.5インチの『マジェスティ ロイヤル』はその好例です。ゴルファーとの相性はありますが、一度は試してみてほしいです」

ドライバー
価格:12万円+税
飛ばせるだけじゃない。球が上がって狙えるアイアン
ここ数年で人気が急上昇している“飛び系”と呼ばれるストロングロフトのアイアン。鹿又氏は、こういったモデルを使うことに肯定的だ。
「ただ飛ぶだけではなく、ミスを許容してくれるやさしい性能も備えているからです。そのうえ、最新モデルは球が上がりやすく、グリーンに止まる球を打ちやすくなっています。スコアメイクに役立ってくれるはずですよ。ただし、使う番手は6番か7番まで。それより上の番手は、ショートウッドやユーティリティに任せましょう」

JGR HF3 アイアン
価格:5本セット
9万5000円~+税

T300 アイアン
価格:5本セット
10万円+税
リシャフトすると球筋と飛距離が変わる
シャフトは、打ちやすさ、飛距離、安定性に大きく影響する。今年は、一般的なアマチュアに最適な超軽量のシャフトが登場しているそうだ。
「リシャフトはヘッドスピードが速い人向けのものだと思われがちですが、そんなことはありません。30グラム台や40グラム台の超軽量の新製品は、遅めのヘッドスピードの人が振り切りやすく、飛ばしやすいように開発されています。三菱ケミカルと藤倉コンポジットの2モデルを打ち比べてみて、結果のいいほうを選ぶといいでしょう」

価格:4万円+税

エボリューション VI
価格:4万円+税
アイアンが苦手なら全番手をユーティリティに
加齢とともにパワーが落ちてくると、飛距離が低下するだけでなく、球が上がりづらくなる。とくにアイアンでは、その傾向が顕著になる。
「ツアーで活躍している女子プロのなかにも、アイアンは7番からしか使わないという選手が多くなりました。アイアンを打ちづらいと感じているなら、全番手を『UFO』のようなユーティリティに代える方法もあります。アイアンよりもスピン量が多くなって球が上がるし、ミスヒットにも強い。2打目以降がとてもラクになります」

UFO バイ
パワートルネード
価格:3万5000円+税
