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《熱海刃傷》美魔女モデル岩本和子が初めて明かした、犯行動機に繋がる男性遍歴「28歳で年下バンドマンと…」

《本日このお手紙は●●拘置所最後の夜に書いております。まだ今後どうなるかは決まっておりませんので急いでしたためております》

 9月4日の消印が押された岩本からの手紙は、こんな書き出しから始まっていた。

 5月18日、熱海駅で当時交際中だった男性A氏をカッターナイフで切り付けた美魔女モデルの岩本和子(43)。逮捕時に錯乱状態だった岩本は、拘置所で精神鑑定のために約120日にわたって勾留され続けている。しかし起訴か不起訴かの処分がついに決まるようだ。

新たに届いた岩本からの手紙 ©文藝春秋

 この手紙が届く2日前、記者は岩本と4週間ぶりに面会をした。岩本の髪は肩よりも伸び、黒い地毛もかなり目立っていた。今回の面会で岩本は“ある主張”を繰り返した。

「当時、Aさんを心の底から恨んでいたことは確かです。でも『殺してやる』と思ったことなんて一度もありません。実際に犯行に使用したのも殺傷能力なんてないカッターナイフです。私の目的は、堕胎していなくなってしまった子供の存在を、彼の心に刻みたかっただけなんです。以前取材をしていただいたとき、『死ねばいいと思いました』と言ってしまいましたが、過酷な勾留生活で追い詰められていたために、口をついて出てしまった言葉です。こんな生活に身をやつしている状況を、少しでも正当化したいという強がりもあったと思います。でも、犯行当時は『死ねばいい』なんて考えもしませんでした」

警備員らに取り押さえられた岩本容疑者 ©文藝春秋

 犯行後の取り調べにおいて、被害男性A氏と岩本の供述は、「殺意の有無」をめぐって食い違う。A氏は切りつけられる直前、岩本から「死ねばいいと言われた」と主張しており、それが根拠となって、岩本は傷害容疑で現行犯逮捕された後、殺人未遂容疑に“格上げ”されたのだ。

 これまで「週刊文春デジタル」では岩本の獄中インタビューや獄中からの手紙をたびたび報じてきた。今までに面会したのは計6回、編集部へ届けられた手紙は全15通。岩本は事件当時の様子、堕胎した子供への懺悔、拘置所での辛い生活などについて繰り返し語っていたが、長期にわたる勾留を経て心情に変化があったようだ。今回はこれまで強く表現することのなかったA氏への謝罪を口にした。

岩本が収容されている留置施設

「犯罪を犯した私ですが、今となってはケガをさせてしまったことを深く反省しています。どうか奥様を大切にして差し上げて下さい、幸せになってくださいと思っています。本当に謝りたいのですが、謝罪を受けてもらえず、示談にも応じてもらえません」