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女子バレー、東京五輪メダル“赤信号” 中田久美監督は「見る目がない」のか

 東京五輪で再び「伝説」になる。そう意気込んで発足した女子バレーボール代表に、赤信号が点滅した。

 9月14日に開幕したW杯。中田久美監督が率いる日本代表は、7試合を終え3勝4敗。メダル獲得には程遠い試合が続いている(最終成績は6勝5敗で5位)。

主要大会で結果を残せず ©文藝春秋

 日本の実力低下を印象づけたのが、第3戦だった。相手は、今大会未勝利だった韓国。1カ月前、韓国で開催されたアジア選手権で、U20中心の日本代表が勝利していた。ところが、フル代表は、ホーム日本で完敗に終わったのだ。

 5戦目の中国には手も足も出ず、相手のサーブに連続失点を喫した。バレー関係者を驚かせたのが、試合後の中田監督のコメントだ。

「あの“魔球”をどうやってセッターに返すか。対応するための体づくりもしなければならない」

 放送関係者は首を傾げる。

「トップならあれぐらいのサーブは当たり前で、魔球でも何でもない。強いサーブに対して、セッターへ正確に返すことにこだわらず、直接失点しないように高く上げるのが、世界の流れ。それなのに中田監督は相変わらず『サーブレシーブをセッターに返せ』の一点張り。しかし、それを『おかしい』と監督に言えるコーチ陣もいない。いわばイエスマンの集まりですよ」

 チーム作りも遅れている。軸となる選手が未だ定まらないのだ。長岡望悠の長期離脱や、W杯直前の黒後愛のケガで計算が狂ったとはいえ、大会ごとにセッターやエースが代わる有様。