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ソフトバンクグループの窮地で孫正義が狙うLINE買収

2019/10/04

 ソフトバンク(SB)グループの孫正義会長兼社長(62)が窮地に立たされている。孫氏が組成した10兆円の「ビジョン・ファンド」が投資するシェアオフィス大手・米ウィー・カンパニーが新規株式公開を延期し、さらに米ゴールドマン・サックスが同ファンドへの融資枠(約3300億円)の一部を引き上げる検討に入ったと報じられたためだ。

孫正義・ソフトバンクグループ会長兼社長 ©共同通信社

 当初、ウィーは9月に上場予定で、孫氏は「470億ドル(約5兆円)の企業価値がある」と豪語し、110億ドル(約1兆2000億円)を投じてきた。しかし、創業者のアダム・ニューマンCEO(最高経営責任者)による杜撰な経営が暴露され上場は延期、ニューマン氏も辞任に追い込まれ、先行きは不透明だ。

「市場では、ビジョン・ファンドが投資する他のユニコーン企業群についても疑念が持たれ始めています」(大手証券幹部)

 孫氏は8月の会見で、ビジョン・ファンドについて「7兆円を投資して2兆円利益を出した。来年3月までに5、6社が上場」と豪語したが、ウィーの失敗でシナリオが狂い始めた。しかも利益の大半は投資する未上場株の評価益で、約80社の投資先企業の価値が下がれば利益も目減りする。

 危機を跳ね返す奇策はあるのか。孫氏が狙っているとされるのが、あの企業だ。