ソフトバンクグループの窮地で孫正義が狙うLINE買収
2019/10/04
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アマゾンにも対抗できる? 孫氏の奇策とは
「国内8000万人ものユーザーを持ち、85%が毎日アクセスするというLINEです。LINEの時価総額は9300億円足らずで、プレミアムを加味しても十分射程に入る。また筆頭株主の韓国ネイバーが株の約73%を保有しているので、買いやすい」(市場関係者)
その仲介役とみられるのが、みずほフィナンシャルグループだ。SBとLINEの共通のメインバンクで「SBから得る手数料は多い年に数百億円で、一蓮托生の関係」(メガバンク幹部)。また、みずほとLINEは共同でネット銀行「LINE Bank」を設立、来年開業を目指している。
「LINEは金融子会社『LINEフィナンシャル』を設立し、既存の事業者と組んで金融事業を強化しています。対話アプリが頭打ちとなり、新たな収益源として『LINE経済圏』の構築を図っているのです。しかし、金融事業を含む戦略事業の営業損益が赤字で、テコ入れは待ったなしの状況です」(エコノミスト)
メガバンク幹部が続ける。
「買収すればSBグループの価値は飛躍的に高まる。ヤフー、ZOZOにLINEが加われば、アマゾンに対抗できるでしょう」
連結純有利子負債は3月末で17兆円と世界2位のSB。孫氏の真価が問われている。
