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“男性が罹患するがん第2位”前立腺がんを進行させるのは「フライドチキンと焼き鳥の皮」

日本人が本来食べていた和食に戻す。これが最強の予防法

2019/10/04

 日本人には縁がないといわれた前立腺がんだが、いまや男性が罹患するがんの2位だ。しかも65歳以上の高齢者に限定すると、胃がんを引き離して全罹患者数のトップであり、高齢者が最も恐れるがんの一つであることは間違いない。

 急増したのはここ十数年だが、なぜこれほど増えたのか。原因がわかれば予防の手立てもあるのではないか。そこで、前立腺がん治療の第一人者といわれる順天堂大学大学院泌尿器外科の堀江重郎教授にうかがった。

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男性は40歳を過ぎたら牛乳を控えるべき

 前立腺がんの発症に大きな影響与えているのが動物性脂肪と言われる。その中でも日本人が日常的に摂っている食品が牛乳で、国民一人当たりの牛乳消費量と前立腺がんの罹患率は比例しているのだ。

「コップ1杯の牛乳には、ベーコン5枚分もの脂肪が入っています。2杯だとベーコン10枚です。成長期には必要でしょうが、男性は40歳を過ぎたら牛乳を控えるか、無脂肪乳か低脂肪乳を飲むべきです。PSAの数値が高い人ならなおさらそうすべきです」

 さらに予防効果のある野菜を食べなくなったことも前立腺がん増加の理由だという。

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「予防に最も有効な食品にアブラナ科の野菜があります。ブロッコリー、小松菜、大根、キャベツ、カリフラワー、カブ、ワサビなどですね。昔は大根やカブを味噌汁に入れたりして日常的に食べましたが、今はあまり食べなくなりました。それに、同じ野菜でも昔より栄養価が減っています。例えば、昔の小松菜は苦くてまずかったのですが、あの苦みに予防効果がありました。食べやすくなった代わりに、予防効果が減ってしまったのです」

イタリア人の前立腺がん発症率が低い理由

 カルシウムを摂るために牛乳を飲んでいる方は多いが、実はアブラナ科の野菜にはカルシウムがたくさん含まれていて、特に小松菜は牛乳の約1・5倍も含まれていることはあまり知られていない。

堀江教授 ©文藝春秋

「アブラナ科の野菜以外に予防効果が高いのがトマトです。例えばフランスとイタリアは隣りあっていますが、前立腺がんの発症率はイタリアの方がはるかに低い。なぜなら、フランス人は牛乳とバターをよく使うのに対し、イタリア人の食事はトマトとオリーブオイルだからです。トマトの影響は大きいですね。では、最近のプチトマトやシュガートマトでもいいかというと、それはクエスチョンですね。手に入れるのは難しいかも知れませんが、露地栽培のトマトがベストです。ちなみに私は一日に1本、無塩のトマトジュースを飲んでいます。

 その他に魚の油もいいのですが、何といってもいいのは大豆です。豆腐とか納豆、お味噌汁。つまり味噌汁と焼き魚とご飯のような和食を食べている人は前立腺がんになりにくいのです。昔の食事は基本的に味噌、魚、野菜、貝類、菜っ葉でした。これが前立腺がんに予防的効果があったのです。

 もちろんこれらの食材は、若い時から食べるに越したことはないのですが、高齢になってから食べても効果はあります」