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「NHKはまるで暴力団」と発言 “日本郵政のドン”の裏の顔とは?

2019/10/15

「臨時国会で参考人招致を検討している」

 こう野党幹部が名指しするのは、“日本郵政のドン”と呼ばれる日本郵政の鈴木康雄上級副社長(69)だ。

 かんぽ生命の不正販売に揺れる日本郵政グループ。この問題を報じたNHKについて、鈴木氏は10月3日の会見で「まるで暴力団と一緒でしょ」と言い放った。

 鈴木氏が糾弾した番組は、昨年4月放送の「クローズアップ現代+」。続編の放送を目指し、SNSで情報提供を呼びかけた。それに対して日本郵政が強硬に抗議。NHKは日本郵政に文書で事実上、謝罪し、続編番組の放送を延期した。

鈴木康雄・日本郵政上級副社長 ©共同通信社

 鈴木氏の暴言について、日本郵政幹部が語る。

「NHKへガバナンス体制を問題にして追及するのは、総務官僚らしい発想です」

 当の鈴木氏はいかなる人物か。山梨県出身で東北大学法学部卒業後、1973年に旧郵政省(現総務省)に入省。総務省情報通信政策局長を務めるなど、放送行政に長く携わってきた。

「酒好きで、フジテレビの日枝久さんや日本テレビの故・氏家齊一郎さんに可愛がられた。また、電気通信事業部長時代に利害関係者のNTTコミュニケーションズから飲食を提供され、タクシー券を貰って使用したことが05年に発覚、国家公務員倫理法違反で戒告処分となりました」(同前)