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もし「スーパー台風」が直撃したら何が必要? 1週間生き延びるための「防災グッズ」

何よりも重要なのは水、食料、トイレ

source : 週刊文春 2015年6月11日号

genre : ライフ, 社会, ライフスタイル, ヘルス

 今年最強の「スーパー台風」が首都圏に直撃する恐れがある。日ごろからの備えが重要なことは間違いないが、あらかじめ進路が予想できる台風だけは、事前の準備が可能だといえる。停電や断水があり、避難所生活を余儀なくされる広域災害の直撃時に何が必要なのか、防災の専門家から聞き取った。

(初出:「週刊文春」2015年6月11日号)

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 ◆ ◆ ◆

避難所生活か、在宅避難か

「広域災害の場合、1週間は自力で生き延びる必要があります。そこで大事なのが、『水・食糧・トイレ』を中心とする防災グッズです」

 こう語るのは、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏だ。

「被災した際、自分たちがどのような生活を余儀なくされるのかをイメージして準備してください。たとえば建物倒壊や火災リスクが高い地域は、避難所生活になります」(同前)

 避難所生活なら、すぐに持ち出せる「一時持ち出し品」を準備しておきたい。「3、4日分の水、食糧、簡易トイレと薬、防寒具などの生活用品に加え、耳栓やアイマスク、風呂敷もあった方がいい。安眠グッズなしに避難所で眠るのは至難の業ですから。また置き引きトラブルが頻発します。大切なものには名前を書いて、風呂敷に包んでおくと被害を避けられる」(同前)

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 一方、在宅避難の可能性が高い場合、「一時持ち出し品」は当日分の準備だけでもなんとかしのげる。

「そのかわり自宅で1週間程度生活する備蓄が必要です。特に高層階は物資の移動が難しいので、多めに備蓄しておきましょう。ガスも電気も使わず食事を温められる『ヒートパック』も複数枚用意しておくといいですね」(同前)

まずは水や食糧の確保

 特に生命を左右する水や食糧は備蓄が必須だ。東京情報堂の中川寛子氏が指南する。

「防災用の保存食に加え、いつも飲食しているレトルト食品や水を余分に用意し、使った分を買い足すローリングストック法で保存しましょう。ラップも、食事のたびに洗い物を出さずに済むので便利です」

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 市民防災ラボの玉木貴氏のおすすめは菓子系保存食と『ポポンS』などのマルチビタミン剤だ。

「避難生活は物資を取りに行ったり、情報を集めたりと歩き回ることが多いので、高カロリーの保存食を加えておきたい。栄養の偏りはかさばらない錠剤で補うようにしましょう」