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大胆な采配の下地にあるのは、日本人と日本文化への深い理解

「チームワークを重視する指揮官で、スローガンの『ワン・チーム』の通り、組織力を大事にしています。献身的で、激しいプレーのできる選手を好む傾向がありますね。

 アイルランド戦で見せたボールを保持するスタイルは、運動量がなければ実行できないゲームプラン。今年6月には“地獄の宮崎合宿”と呼ばれたハードな練習を積みました。練習に参加していない選手も周りで走り続けたり、筋トレをやり続けたりして、大半の選手が『人生で一番きつかった』と漏らしていました」

アイルランド戦で突進するリーチ

 采配の特徴は、各選手の特性を熟知した上での、大胆な選手起用だ。その下地にあるのは、日本人と日本文化への深い理解である。

 ジェイミーが初来日したのはニュージーランドの高校選抜に選出された時のこと。ホームステイ先だった福岡・志免町の冨士正醤油の藤浩太郎社長が回想する。

「とにかく体が大きくて、家の鴨居に頭をぶつけてね。寝られるサイズの布団がなくて、母が座布団を繋げてシーツをかぶせていました。父が食事に連れていったら、300グラムくらいのフィレステーキを3枚、ぺろりと平らげてましたね。

 サニックスに移籍した時、ガールフレンドと『ひさしぶりです』と書かれたケーキを持参してくれて、母は泣いて喜んでいました。アイルランド戦後に『感動をありがとう』とメールしたら、『お疲れさん』と日本語で返してくれましたよ」

選手に刺身を「タベマショー」

 自他共に認める親日家で、居酒屋メニューで日本語を学んだというだけあり、寿司と刺身が大好物。

「ジェイミーはマグロも捌(さば)けるんです。サンウルブズのHCをやっていた時、遠征先に彼の知り合いがマグロをまるまる1匹届けてくれたのですが、手馴れた感じでお刺身にして、選手に『タベマショー』と振る舞っていました」(前出・スポーツ紙記者)

 刺身包丁は数丁そろえ、母国では素潜りで捕ったアワビやイセエビの料理を振る舞うこともあるという。

「福岡には行きつけのお寿司屋さんがあって、タコの刺身に入れる“飾り包丁”を習って帰ったと聞きました。サニックスがある宗像辺りの漁師さんと同じ釣り具をニュージーランドに持って帰るために、わざわざ買いに行ったりもしたそうです」(スポーツライター・藤島大氏)

 日本を愛するリーチとジェイミー。2人を中心にジャパンの進撃は続いていく。

スコットランドに勝利 ©JMPA
出典元

「韓国を壊す男」文在寅<大統領>怨念の原点

2019年10月10日号

2019年10月3日 発売

定価440円(税込)

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