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『帰郷』、フランス・カンヌでワールドプレミア上映!

作家・藤沢周平氏の原作を史上初8K時代劇に

2019/11/07

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世界110カ国が集う、フランス・カンヌの国際映像コンテンツ見本市「mipcom」。多くの新作が並ぶ中、時代劇専門チャンネルが制作した藤沢周平原作の8K時代劇『帰郷』が、アジア初のワールドプレミア上映されることに。この快挙を受け、キャストの常盤貴子、佐藤二朗、杉田成道監督がカンヌ入り。地元メディアからも大きな注目を集めたその内容をレポート。

舞台挨拶を行ったキャストの常盤貴子さん(中)と佐藤二朗さん(左)、杉田成道監督(右)。
舞台挨拶を行ったキャストの常盤貴子さん(中)と佐藤二朗さん(左)、杉田成道監督(右)。

 世界最大級の国際映像コンテンツ見本市「mipcom」が、今年も10月14日から開催。1985年より続く歴史あるこのイベントにて、藤沢周平原作の時代劇『帰郷』が、ワールドプレミア上映に選定された。日本はもとより、アジアの作品がワールドプレミア上映されるのは史上初のこと。

 上映前夜には、キャストである常盤貴子さん、佐藤二朗さん、作品の監督及び脚本を手がけた杉田成道監督が日本から駆けつけ、レッドカーペットに登場。時代劇をアピールするにふさわしい、華やかな着物姿で現れた3人には、世界各国の記者からも無数のシャッターが切られていた。

レッドカーペットには3名とも着物姿で参加。会場からの声に手を振って応えていた。
レッドカーペットには3名とも着物姿で参加。会場からの声に手を振って応えていた。

 藤沢周平氏による“股旅もの”の中でも、傑作短篇として知られる「帰郷」。主人公は、老いた渡世人である宇之吉(仲代達矢)。若かりし頃、訳あって故郷である木曾福島から離れた宇之吉だが、30年余りの歳月が流れ病に倒れた際、故郷への思いにかられ帰郷を決意する。しかしたどり着いたふるさとでは、思いもよらぬ事態に直面。そこから、大切な存在とは、そして人の命の意味とは何か、を見出していく。アジア初のワールドプレミアに選ばれたのも、この人間の“死生観”という普遍的テーマを軸にした物語が、国や文化を越えて感動を呼び起こすと高く評価されたゆえだ。

 今作のもう一つの注目点は、史上初の8K撮影がなされた時代劇巨篇であるということ。ロケ地である、山深い木曾福島の豊かな自然の美しさはもちろんだが、以前は再現できなかったという蝋燭の光とその揺らぎまでもが、精緻に映し出されている。主人公が故郷の地で出会う女性・おくみを演じ、カンヌ入りして初めて8Kを観たという常盤さんも「普段見えないものまで映ってしまう。人の感情や、風すらも見えるような気がしました」と、その映像美に驚いていたほど。

 日本では、第32回東京国際映画祭にて11月4日に凱旋特別上映を行い、2020年1月には劇場公開も予定。世界が認めた内容だけに、時代劇ファンならずとも必見だ。

INFORMATION

史上初8K時代劇巨篇『帰郷』

時代劇専門チャンネルが制作した、オリジナル時代劇。仲代達矢演じる主人公の渡世人・宇之吉の若かりし頃を北村一輝、宇之吉が故郷の木曾福島で出会うおくみに常盤貴子、渡世人仲間は佐藤二朗と、豪華キャストの競演も見どころだ。監督・脚本は、国民的ドラマ「北の国から」を手がけた杉田成道。

[公式サイト]
https://www.jidaigeki.com/kikyo/

提供:時代劇専門チャンネル

text: Mamiko Izutsu
photograph: Shiro Muramatsu
design: Shinobu Takahashi

出典元

森田健作台風被害の最中に「公用車で別荘」疑惑

2019年11月14日号

2019年11月7日 発売

定価440円(税込)