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ラグビーに視聴率惨敗の日本シリーズ 野球中継は「商売がしにくい」内情とは

「この数字では来年以降、さらに放送の縮小傾向に拍車がかかると思います」(在京テレビ局関係者)

 巨人対ソフトバンクとなった今年の日本シリーズは、2000年の「ON対決」以来の好カードとして「話題性もあり期待は高かった」(同前)。だが結果はソフトバンクの4連勝で全く盛り上がらず。視聴率も第1戦(フジ系)は8.4%、ラグビーW杯日本戦とかぶった第2戦は7.3%(TBS系)。東京ドームに移っての第3戦は9.7%(日テレ系)、第4戦でようやく2ケタ超えの11.8%に(日テレ系・数字はいずれも関東地区の平均視聴率)。

ホークス3年連続日本一もラグビーほど盛り上がらず ©共同通信社

 在京テレビ局の編成マンはこう肩を落とす。

「リーグ3連覇していた広島を抑えて優勝した巨人が出場したのにこれですから。改めて巨人人気の凋落が浮き彫りになったし、日本シリーズでさえ我々にとっては商売がしにくくなった」

 10年の中日対ロッテの日本シリーズではスポンサーがつかず、1、2、5戦が全国ネットで中継されない事態に。これを教訓にNPB(日本野球機構)は冠スポンサーを募り、何とか体制を維持し続けてきた。

 だが、人気球団の阪神でさえ、在阪の各局は中継に二の足を踏むようになっている。事実、CSファーストステージの勝負が決まる第2、3戦は、関西ローカルでの中継すらなかった。