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《令和ヤンキー伝 side“A”》綾小路翔も「グッときた」荒川河川敷タイマン事件の全真相

決闘罪で書類送検された2人の16歳【荒川決闘ドキュメント】#1

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

「気がつくとチャリマツ(自転車の警察官)の一人が土手を駆け降りてきました。自分は服を掴まれて逃げられなかったのですが、僕以外は全員逃げていきました。そこから、サイレンを鳴らしたパトカーも集まってきて、署に連行されました。署では事情聴取をされましたが、チクリは無しと決めていたんで、仲間の名前もBの名前も言わなかったです。

 結局、携帯を没収されてバレてしまいましたけどね。警察から『被害届出したら?』と何回か言われましたけど、被害届を出さない約束をしていたので、被害届は出さなかったです。警察に病院に連れて行かれたときに親に迎えに来てもらったのですが、特に怒られはしなかったです。父親にも『喧嘩したのか? 勝ったのか? 負けたのか?』と聞かれ『警察が来たから引き分けで終わってしまった』と伝えました。父親も昔ヤンチャだったと聞いています(笑)」

©文藝春秋

 Aは父親から「女、年下、老人には手をださないこと」「喧嘩は集団で一人をやらないこと」を常日頃から言われてきたという。 

 警察から解放されたAは、隠し持っていた別のスマホでBと改めて連絡を取り、近所のショッピングセンターで合流した。Bは荒川区の仲間と一緒にいたのだが、Bの周囲には足立区のAの仲間たちもいた。

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「僕らのタイマンが長かったこともあって、途中で皆ダルくなって仲良くなってしまったそうです。『このあと遊びに行こう』って(笑)。自分としてもやれることしてスッキリした気持ちだったから、Bと話しました。『俺実は“喧嘩童貞(喧嘩したことがない)”だった』『俺もそう』という会話になって、『どうだった?』『パンチ重かったよ』『警察来て終わっちゃったけど、リベンジマッチする?』『まあ、引き分けでいいか』てな感じです。

 Bを改めて見ると、ガタイがいいなと思いました。ちょっとウザかったのは、まわりが焼肉のことを言ってきたことですが、あれは引き分けですから払いたくないですね(笑)。その後も警察の取り調べが3、4回ありました。中3の終わりくらいまで2、3カ月は放課後に調書を取りに呼び出されました。あのとき僕は彼女がいなくて、Bの気持ちがわからなかった。今、自分の彼女のことで同じようなことをされたら、僕もBみたいになると思います」

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 2人はすっかり意気投合。今では互いの地元を行き来し、ショッピングセンター前でたむろし、携帯ゲームをやり合う“マブダチ”だという。

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