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抜歯/本当は残せる歯が、抜かれている!?

歯科医がホンネで答える歯の疑問 第1回

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歯周病は治らない? 本当にインプラントにすべき? 歯についてのお悩みに、歯周病専門医が答える。

Q1 医師から抜歯を勧められたら、諦めて抜くしかないのですか?

 歯周ポケットの深さ6mmの重度歯周病との診断で「この歯は抜くしかないね」と言われてしまいました。本当に、抜歯をするしかないのでしょうか。

A 結論から言うと、私ども歯周病専門医が診たときに、抜歯せずに歯を残せるケースは大変多いのです。歯科の領域は広範囲にわたるため、歯周病の知識をアップデートしないまま、いまだに「歯周病は治らない」と断言したり、歯周ポケットの深さだけで重度歯周病の診断を下し、残念ながら抜歯を勧める医師もいます。歯周病専門医のセカンドオピニオンを受けることが治療の第一歩となるでしょう。

 歯周病は細菌による感染症で、原因となる細菌を取り除けば、必ず治ります。また、歯周病は炎症を伴う歯茎の病気です。歯周ポケットが6mmだとしても、深さを測る際のプロービングで出血がなければ炎症がないと判断できます。その場合、クリーニングと経過観察のみでよく、歯周病の治療が必要ないケースさえあります。

 他にも、歯周ポケットはアタッチメントレベルと呼ばれる正しい位置から測っているか、レントゲンに骨が写らないときに神経の不具合を考慮せず歯周病と決めつけていないかなど、さまざまな要素があります。ご自身が納得して治療に当たるためにも、まずは専門医の受診を検討しましょう。

重度歯周病。歯周ポケットは深さ6mm以上。歯茎が赤く腫れあがり膿が出て、出血する。歯がグラつき、放置するとやがて抜け落ちる。
重度歯周病。歯周ポケットは深さ6mm以上。歯茎が赤く腫れあがり膿が出て、出血する。歯がグラつき、放置するとやがて抜け落ちる。