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薬物問題の渦中に……沢尻エリカを持ち上げたNHKキャスターの弁明

source : 週刊文春 2012年9月6日号

genre : エンタメ, 芸能, テレビ・ラジオ, 社会

 女優・沢尻エリカ容疑者(33)を合成麻薬MDMAを所持していた疑いで緊急逮捕された事件。沢尻が出演予定だったNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の撮り直しが濃厚になるなど、問題は広がっている。「週刊文春」は2012年、沢尻とNHKとの“ある関係”を報じていた。当時の記事(2012年9月6日号)を再編集のうえ、公開する。

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 竹島、尖閣問題が緊迫する中、(2012年)8月24日にNHKが夜9時のニュースで大幅な時間を割いて特集したのは「女性の美」。あろうことか、小誌が薬物問題を追及する沢尻エリカ(26)をインタビューで持ち上げ、主演映画「ヘルタースケルター」の宣伝にひと役買ったのだ。

沢尻エリカ ©文藝春秋

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「自分で言うのもイヤなんですけど、(周りから)カワイイとか言われるワケじゃないですか。それがイヤでイヤで、私にはコンプレックスでした……」

大越健介氏 ©文藝春秋

 スキャンダル女優のこんな戯言を、まるで金言のごとく取り上げたのは、NHK報道の看板「ニュースウォッチ9」。日韓問題、反原発デモのニュースに次ぐ扱いで、大越健介キャスター(51)が、話題の作品として「ヘルター~」を紹介し、インタビューで沢尻と蜷川実花監督に「女性にとって美とは」というテーマで語らせたのだ。

 だが、いまジャーナリストが沢尻に聞くべきは「美」などではなく、過去の大麻使用をはじめとする薬物問題のことだろう。

 小誌は5月31日号で、沢尻が前所属事務所から契約を解除された原因が、薬物検査による大麻の陽性反応だったことを報じた(現在は文春オンラインで公開中)。誌面では、前事務所が沢尻に突きつけた契約解除の通知書を公開。翌週号では、夫の高城剛氏からも同様の証言を得たが、沢尻は今に至るまでダンマリを続けたままだ。

「50歳のオジサンは(映画を見ながら)ドキドキしました」

 彼女こそ芸能界の薬物禍についても多くを知る重要人物だが、その貴重な取材対象を前にしても、大越キャスターに切り込んでいこうとする姿勢は皆無だった。

 のっけから、「50歳のオジサンは(映画を見ながら)ドキドキしました」と沢尻におもねり、「同性から誉められるとすごく嬉しい」と語る沢尻に、「ボクが誉めるより?」。

 終始この調子で、ワガママ女優のご機嫌取りに必死だったのである。