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営業自粛でも最高益見通し 「かんぽ生命」が好決算のナゼ

2019/11/28

 不正販売が露呈し、7月中旬以降、新規の顧客開拓など営業を自粛しているかんぽ生命保険。11月14日に発表された2019年度9月中間決算が、驚きに満ちた内容だった。

 保険料等収入は1兆8011億円と前年同期比11.7%減。だが、純利益は763億円と前年同期比11%増。2020年3月期通期で1340億円と従来の減収予測から増益に上方修正し、なんと15年の上場以降、最高益となる見通しだ。また、市場ではかんぽ生命の株価が急伸、15日には一時前日比6%高の1865円と4カ月ぶりの高値に。

かんぽ生命の堀金正章副社長 ©共同通信社

 なぜ好決算だったのか。そのカラクリはグループ会社間の資金のやり取りにあると金融関係者は語る。

「かんぽ生命は郵便局を運営する日本郵便に委託して商品を営業してもらっています。販売自粛によって、かんぽ生命の販売委託手数料は9月中間期で100億円以上減少しています。販売経費の減少が増収に大きく寄与したのです」

 メガバンク幹部が続ける。

「郵便局は全国一律のユニバーサルサービスの提供を法律で義務付けられているため、不採算店舗も維持しなければならない。その分のコストを補填するため、ゆうちょ銀行とかんぽ生命は委託手数料という“ミルク補給”を続けなければならないのです。委託手数料は年間1兆円にのぼります」