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【新潟女性刺殺】“人狼業界イチのイケメン”が暴走した原因 バーチャル世界で繋がった被害者と加害者

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

 11月15日、新潟駅前の繁華街で飲食店店員の石澤結月さん(20)が刃物で刺され死亡した事件。18日、新潟県警に職業不詳・齋藤涼介容疑者(25)が殺人の疑いで逮捕された。2人はオンラインゲーム「人狼殺」で親交を深めていたことが「週刊文春デジタル」の取材でわかった。

新潟県警が公開した殺人容疑で指名手配されている齋藤涼介容疑者の写真。11月15日、新潟駅の北側付近で撮影されたもの ©時事通信社
2人がよくプレイしていたオンライン人狼ゲーム「人狼殺」

 殺害現場となったのは石澤さんが勤務するスナック「A」が入る商業ビルの階段。石澤さんは勤務がはじまる21時前、店前で待ち伏せをしていた齋藤容疑者に包丁で刺され死亡した。近隣の店で働く従業員が事件発生時の凄惨な現場の様子を語る。

殺害現場となった石澤さんが勤務するスナック「A」が入る商業ビルの階段 ©文藝春秋

「生きてきて聞いたことのないような悲鳴」

「まず、『あーっ!』っていう女の子の声が聞こえたんです。久々に友達と会ってテンションが上がっているような声だったので気に留めなかったのですが、すぐに『ごめんなさいごめんなさい!』という声と『ふざけんじゃねえ!』という男性の怒声が聞こえてきました。

 その後、私が今まで生きてきて聞いたことがないような、『ぎゃー!』という悲鳴が何回か聞こえてきた。1分前後のやり取りだったと思います。どうしたんだろうと思って店を出ると、1階と2階の間の階段の踊り場に石澤さんが仰向けで倒れていたんです。血の匂いが鼻をつきました。すでに意識はなくなっていて、『大丈夫ですか?』と呼び掛けても反応はなく、顔が見る見るうちに青ざめていきました」(目撃者)

同じビル内の店の前にもうけられた献花台 ©文藝春秋

神奈川と新潟の遠距離恋愛だった

 死因は失血死。犯行後、齋藤容疑者は逃走、現場には凶器とみられる包丁と齋藤容疑者のスマートフォン、そして2人の関係や自殺を示唆する内容が記述されたノートが落ちていた。

「事件の1カ月程前まで齋藤容疑者と石澤さんは交際関係にあった。齋藤容疑者は神奈川県、石澤さんは新潟在住のため遠距離恋愛をしていた」(捜査関係者)

 そんな2人にとって共通の“居場所”が、オンライン人狼ゲーム「人狼殺」のバーチャルな世界だった。