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歯を残す/何より重要なのがブラッシング!

歯科医がホンネで答える歯の疑問 第2回

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歯周病は治らない? 本当にインプラントにすべき? 歯についてのお悩みに、歯周病専門医が答える。

Q1 歯周病でグラつく歯を残すより、インプラントにすべきですか?

 歯の揺れは自覚していますが、普通に食事もできます。「いずれ抜く歯は、早くインプラントにしたほうがいい」と言われ、迷っています。

A 「いずれ抜く歯」というのは、歯周病が治らず進行するのが前提のようですが、歯周病は治療法も確立されている、治る病気です。歯周病が治ると歯茎が引き締まり、サポーターとして歯を支えるので揺れは小さくなります。その段階でインプラントにするかどうかを考えればいいでしょう。もし歯の揺れが残ったとしても、食べることに支障がなく、痛みもなければ、抜歯の必要はありません。

 歯を失った人にとって、インプラントが福音であることは確かです。しかし、何でもかんでもインプラントにすればいいというわけではありません。

 インプラントと天然歯を比べると、歯の強度はインプラントに、細菌への抵抗力は天然歯に軍配が上がります。歯周病が重症化している方はブラッシングが苦手な方が多く、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)が溜まりやすい。すると、インプラントの歯周病「インプラント周囲炎」のリスクも当然ながら高くなります。

 インプラントと適切なブラッシング指導はセットでなければなりませんし、歯周病治療においてもブラッシングは最重要です。この事実を無視したインプラントはあり得ないのです。

歯ブラシの当て方は斜め45度が基本。噛み合わせの平らな部分には垂直に当てる。
歯ブラシの当て方は斜め45度が基本。噛み合わせの平らな部分には垂直に当てる。