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 蹄鉄の仕入れについて、動物研究家のパンク町田氏は「タダ同然で手に入る」と指摘する。

「蹄鉄の原価は安くて1つ500円くらいで、平均1500~3000円くらいです。トレーニングセンターなどでは、毎日100個くらいの蹄鉄を取り換えているのでタダ同然でいくらでも手に入る。

 そもそも競走馬でもない馬に蹄鉄を履かせる必要はない。ムツゴロウさんも馬をたくさん飼っていますが、蹄鉄を履かせている馬はほとんどいませんよ。逆に蹄鉄をつけてしまうと、パンチ力・キック力が増すので大変危険です。ハンマーを持たせているのと一緒ですから。ましてや脱走するような環境で蹄鉄まで履かせたら、重大な事故が起きる可能性もある」

 チャリティー活動のなかでの不適切行為はほかにもある。白井家の関係者であるBさんが目撃したのは、2019年4月29、30日に行われた「志村どうぶつ園で有名な白井家で動物たちのお世話体験会」でのことだった。

足場の悪いぬかるみで乗馬体験を強行

「お世話体験会は人気のチャリティーイベントです。白井家の厩舎の掃除、馬のブラッシング、乗馬体験にお散歩、軽食付きで大人は1名1万円で子供は1名5千円。安くはない料金ですが《ここで得られました収益は、白井家の動物たちの為に使わせていただきます》と銘打たれていたので、動物好きな人や白井家を応援している人が2日間で50名ほど集まり、とても盛り上がりました」

白井家のSNSで告知されたお世話体験会の案内

 しかし4月29日に大雨が降り、30日には放牧場がぬかるんでほとんどが水溜りに覆われていたという。Bさんはその様子を見て「今日の乗馬体験は中止だろう」と考えていた。

「以前、由紀子さんは『志村どうぶつ園』(2019年1月19日放送)で、ヒヅメは馬の命で、濡れたままだとカビや細菌が増殖して走ることが出来なくなって、命を落とすことになると説明していたんです。今回は動物のためのチャリティーイベントですし、中止や延期するとなってもみなさん納得してくださると思うのですが、結局由紀子さんは水溜りの上で乗馬体験を行い、馬は参加者を乗せて30分近く放牧場内を回っていました。2日間で約40万円の収益を出したそうです」

ぬかるみで乗馬体験
ぬかるみで乗馬体験。左の人物は由紀子氏

 

 前出のパンク町田氏はぬかるみでの乗馬体験についても「不適切だ」と指摘する。

「蹄鉄を履かせた状態でヒヅメが濡れたままでいると、サビついてしまいます。サビは身体にとって良くないですし、サビから化膿してしまうこともあります。濡れてしまったら拭いてよく乾かしてやる必要があります。

 そもそも馬は非常に足元を気にする動物ですよ。足元が悪いところで乗馬をするというのは馬にとって非常にストレス。人間側にとっても危険が伴います。わざわざ雨の日や足元の悪い日に乗馬体験をする必要はない」

チャリティー活動での収益の使い道に疑問

 Bさんがチャリティーイベントに不信感を覚えるのは、動物への不適切な扱いだけではない。

「最近、チャリティーイベントの収益が急増しています。2019年5月2日に開催された撮影会は料金が2万円でしたが、11月3日に3組限定で開催された撮影会は1組15万円に値上げしました。SNSで告知をして人が集まったらすぐに消してしまうのですが、それでも5月の撮影会には約20人が参加していたから、相当な額のお金が集まっているはずです。動物の飼育にはお金がかかるので稼ぐことはいいと思うのですが、問題はその使い道なんです」

撮影会の告知(由紀子氏インスタグラムより)※現在は削除されている