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自宅で手足を縛られて…

 B子さんが「パパ活で一番ひどい経験だった」と振り返るのが、IT企業の若手社長と会った時のことだ。池袋のカフェで初めて会ったその男性は、B子さんが家出した少女だと知って、ある行動に出たという。

掲示板で出会った男性との実際のやりとり

「心配するような態度で、家に来るかと聞いてきました。社会的地位のある人だし、あまり変なことはされないだろうと考えて、OKしたんです。夕方にカフェを出た後、男性から『車に乗って』と言われました。どこに連れていかれるか分からないし、正直少し嫌だったのですが、仕方なく乗りました。着いたのは、池袋からさほど遠くない場所にあるマンション。男性の部屋は3LDKで、私個人の寝室まで用意されていた。その時は、本当に助けてくれたんだと、少し安心していました」

 B子さんは当時、未成年であることを隠すため、男性には「21歳だ」と伝えていた。

「男性から、『くつろいで。お酒でも飲んだら?』と、アルコールを勧められました。当然私は14歳なのでお酒は飲めない年齢なのですが、断りきれずに飲んでしまったんです」

 しかしB子さんが飲んだ酒は睡眠薬入りだった。

掲示板で出会った男性との実際のやりとり。この男性と会った感想を聞くと「手をつないだりしたのが嫌で、帰ってすぐお風呂に入りました」(B子さん)

「だんだん眠くなってきて、その後の記憶がなくて……。覚えているのは、男性から寝室に促されたことくらい。気づいた時にはベッドの上で両手の親指は結束バンドで固定、腕も肘のあたりをガムテープでグルグル巻きにされ、足はロープで縛られていました」

 目が覚めたのは深夜2時頃。拘束された手足にB子さんは驚いたものの服は脱がされていなかった。スマートフォンが枕元に置いてあったため、人差し指だけでかろうじて操作して、友人に助けを求める連絡を入れることができた。

「その時、運よく男性はコンビニかどこかに外出していたので、まず位置情報を友達に送った。幸い足の縄はすぐに解けたので、部屋を見回し、寝室のクローゼットを何の気なしに開けてみました。そうしたら……収納されていたのは、一人暮らしの男性には絶対に必要のない大量の、そして普段着では絶対に着ないような女性の下着の山でした」

 絶句したB子さん。そこに男性が帰ってきてしまった。

「すぐに『なんで足(の縄)取ってんの?』と吐き捨てられ、殴られました。逆上されても嫌なので、冷静に『なんでこんなことするんですか?』と伝えたら、『女の子を監禁して、自分の思い通りにしたい欲があった』と言い始めたんです。離婚しているけど子供がいるとも打ち明けられました。気持ち悪いですよね。

 一刻も早く逃げるべきでしたが、今逃げたらお金はもらえない。『家には居るから絶対に拘束しないでほしい』という約束で、パパ活の分の2万円も先にもらって、その日はその人の家で寝ました。身体の関係は持っていないです。翌日、コンビニに行くふりをしてそのまま逃げました」