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サイゼリヤでミラノ風ドリア299円を頼むのはトクなのか

おすすめは「柔らか青豆の温サラダ」

source : 提携メディア

サイゼでミラノ風ドリアを頼むのはトクなのか

サイゼリヤは安い。看板メニューの「ミラノ風ドリア」は299円。パスタの「ペペロンチーノ」も299円だ。飲食チェーンに詳しい稲田俊輔氏は、「実はそれらの主力商品よりも、もっと優先して頼むべきメニューがサイゼリヤには数多くある」という――。

※本稿は、稲田俊輔『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/joka2000 ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/joka2000

あくまでイタリア料理中心の異色チェーン

サイゼリヤは今や全国で1000店舗を超え、日本人で知らない人はいないであろう、まさにチェーンレストランの代表格です。また、ハンバーグを中心に日本人にすっかりなじみのある洋食系メニューをメインに据えることの多いファミリーレストラン(以下、ファミレス)業界にあって「イタリアンワイン&カフェレストラン」を標榜し、パスタなどのあくまでイタリア料理を中心に展開する異色のファミレスチェーンでもあります。

そうでありながら、ファミレスチェーンの国内店舗数ランキングではガストに次いで2位、老舗であるロイヤルホストやデニーズなどを大きく引き離しています。その人気は、低価格に支えられているようにも見えますが、価格以上に料理やサービスに多くの人が価値を感じているからこその大躍進であることは言うまでもありません。

もっとも私は、サイゼリヤがビジネス的にどうこうという話をするつもりはありません。一消費者として徹底的にどう楽しむかを多くの方と共有できればと思っています。

「おいしさの上げ底」をせず「おいしすぎないおいしさ」を守る

サイゼリヤにはさまざまな魅力があり、その根幹を私は「おいしすぎないおいしさ」であると考えています。「ちょっと待って、おいしすぎないってことはつまりおいしくないってことなんじゃ!?」と思うかもしれませんが、ちょっと違います。

チェーン店に限らず飲食店で安い料理を提供しようとしたら、当たり前ですがコストを削らなければいけません。コストを削れば料理は味気ないものになってしまいがちです。