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中学受験のプロに聞く! 「学習まんが」を与えるなら9歳以上がいい理由

「早く読んでほしい」のが親心だが……

source : 提携メディア

「学習まんが」を与えるなら9歳以上がいい理由(西村 則康,早稲田アカデミー中学受験部社会科担当)

子どもに「学習まんが」を読ませるには、何歳からがいいのか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康さんは「学習まんがはビジュアルでイメージをつかみやすいので勉強の助けになる。ただし『9歳の壁』を越えている必要がある」という——。

撮影=後藤 利江 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』 - 撮影=後藤 利江

知識の詰め込みだけでは勝負できない

中学受験組の6年生にとって、冬休みは追い込みの時期。本番ギリギリまで、暗記科目を覚えている小学生の姿を目にする季節でもある。しかし、2020年の大学入試改革を先取りする形で、上位校では思考力を問う記述問題が増加傾向にある。もちろん社会も例外ではない。特に歴史は、人物や出来事の関連性を理解して流れをつかむことが重要で、知識の詰め込みだけでは勝負できなくなっている。

では、6年生になってからジタバタしないために、後に続く5年生以下の受験待機組はどのような学習をすればいいのか。歴史学習まんが「日本の歴史」は、はたして中学受験の勉強に役立つのか。早稲田アカデミー中学受験部社会科担当と、プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康さんに話を伺った。

「歴史の流れ」をつかむことができる

——最近の中学受験における、社会の入試問題の傾向について教えていただけますか。

【早稲田アカデミー中学受験部社会科担当者(以下、早稲田アカデミー)】単純に知識を問う問題だけでなく、歴史資料などの文章や表、グラフ、地図や写真を読み取り、自分で考え、自分の言葉で答えさせる、いわゆる記述問題も出題されるようになっています。

——そのような出題傾向に対応するための学習ツールとして、学習まんがはどのような点で有効だと思われますか。

【早稲田アカデミー】歴史の流れをつかむことで、中学入試で出題される、歴史的な出来事の整序問題や、並び替え問題への対応力がつきます。また、まんがという形態は、それまでに学習した地理分野で社会に苦手意識を持ってしまった子などにとっては、とっつきやすいと思います。今の子どもたちは、活字よりも視覚からの記憶が強いように感じます。