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「あの事件でスピルバーグは過去の遺物になった」押井守監督が感じた“ハリウッドの破壊者”の限界

「時代は変わることを受け止めなければ、前には進めないだろう」

2019/12/05

 こういう2019年の現状から2020年のアニメや映画の業界を考えると、映画である根拠が失われてしまうのではないかと思う。映画の表現の底が抜けてしまって、地盤沈下どころか地盤崩壊が起きるかもしれない。決していい方向には向かわないだろう……というのが私の予想。

 

(スティーブン・)スピルバーグが今年、ネットフリックスをアカデミー協会から締め出そうとしたのは非常に印象的な事件だったね。私はそれを聞いたとき、スピルバーグ自身がすでに時代遅れになった、過去の遺物になったんだと感じた。もっと言うなら、新しい波に乗れず焦っている印象もあった。かつてハリウッドの破壊者と呼ばれ、いまだに第一線で活躍しているスピルバーグでさえもこうなるということなんだ。時代は変わることを受け止めなければ、前には進めないだろう。

撮影=山元茂樹/文藝春秋

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 押井守監督が京都アニメーションの事件についても語ったインタビューの全文は『週刊文春エンタ! アニメの力。』に掲載されています。

押井守(おしい・まもる)
1951年生まれ、東京都出身。映画監督。1977年にタツノコプロに入社。フリーランスとなってからは『機動警察パトレイバー』シリーズ、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などのアニメ映画を多数手がけ、ジェームズ・キャメロン他、国内外に大きな影響を与える。

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