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 12月2日の午前6時過ぎ、雨が降る月曜の早朝にもかかわらず新宿区役所通りは朝から営業を開始するホストクラブのホストたちで溢れていた。店内からは軽快な音楽が鳴り響き、記者を迎えて席に座った琉月さんは小柄で細身の、渋谷などで見かけるイマドキの若者だった。

 渡された名刺によると現在の源氏名は「痛みに負け琉月」。役職は「幹部補佐」、ホストになる前は職人だったという。

現在の琉月さんの名刺

「僕すいません、お酒飲めないんですよ。肝臓ないから(笑)」
 
 琉月さんは慣れた手つきでグラスにお茶を注ぎ、笑顔で乾杯をするものの、身体には腹部から胸にかけて巨大な十文字の傷が残っているという。記者も確認させてもらったが、軽快なトークが信じられないような凄惨な事件を物語る傷跡だった。

【写真】タバコを吸いながら電話をかける事件直後の高岡被告

タバコを吸いながら電話をかける事件直後の高岡被告。奥に横たわっているのは琉月さん。マンションエレベーターホールは血の海に

「ゆのちゃん(高岡容疑者)とは最初は僕が去年の10月くらいに彼女の勤めるガールズバーに遊びに行っていて、その後、今年3月くらいから彼女が僕のお店によく来てくれるようになったんです。平均週3回くらい。月に100万円近くつかってくれて、とてもいいお客さんでした。”彼女”ではないんです」