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“推し”のいる人間すべてを敵に回した

 嵐ファンにとって、身内との絆=アイドルとの絆なのです。そんな大切な身内であるニノ担を“匂わせ”という暴力的な方法で傷つけるなんて許せない。そのためニノ担以外の嵐ファンらも怒りの声を上げたのでしょう。

 Twitterにもこのような書き込みがありました。

《大野担の私でさえショックなのに にの担心配》
《ニノ結婚おめでとう でも翔担なのになんか複雑な気持ち》

Twitterより
Twitterより

 そして、この怒りや悲しみ、悔しさは、“推し(熱狂的に応援する対象)”がいる人にも広まっていきました。ニノ担、嵐ファン、ジャニーズファン、そして誰かを応援するすべての“ファン”が批判の声を上げたことで、ここまでの騒ぎになったのでしょう。

理想の“アイドルの妻”になれないA子さんの“同担拒否”

 ここまでA子さんに批判的なことを述べてきましたが、実はA子さんにはジャニーズファンとして理解できるところもあるんです。A子さんの“匂わせ”投稿は、ファンから批判されてもしばらく続きました。アナウンサーとして活動していながらバッシングを受けることは、A子さんの仕事にとっても良くないはずです。なぜ批判を浴びても“匂わせ”続けたのか。A子さんの行為は、ある種の“同担拒否”と言えるのではないでしょうか。

 同担拒否とは、自分と担当を同じくする人(=同担)を避けることです。ジャニーズファンのなかには、同担のファンを“恋敵”のように感じ、あまり関わらないようにする人がいます。私もコンサートに行って隣が同担だと、「ちょっと嫌だな……」と思うこともあります。また前述のように、ファン同士はアイドルグループの疑似的な関係を育むことでアイドルへの距離を縮めようとしているわけですから、そこに同じ担当がもう1人現れては困るわけです。

嵐メンバー ©JMPA

 ニノの恋人であり、のちの結婚相手であるA子さんは、最上位のファンとしてみることもできるでしょう。彼女にとって自分の担当(恋人であるニノ)が不特定多数の女性に推されていることに我慢ならなかったのではないでしょうか。だから“匂わせ”という禁じ手を繰り出してしまった。A子さんとジャニーズファンの心理的構造や行動原理は非常に似通っている。良くも悪くも同じ穴のムジナなんだと思います。

 でも、やはりアイドルビジネスはファンがあってこそ。理想の“アイドルの伴侶”は、ファンと似たような考え方をしていてはいけなくて、アイドル側に立ち、アイドルとファンの共犯関係を守っていく存在でなければ支持されません。

 ジャニーズを愛するファンの1人としては、A子さんにはぜひアイドルと私たちファンとともに、素敵な共犯関係を築いていってほしいと切に願っています。

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