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欠損/歯が抜けたあとの最善策は?

歯科医がホンネで答える歯の疑問 第4回

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歯周病は治らない? 本当にインプラントにすべき? 歯についてのお悩みに、歯周病専門医が答える。

Q1 抜けた歯の代わりは、入れ歯? ブリッジ? インプラント?

 歯科医から「今はインプラントが主流」だと言われましたが、インプラントのよくない話も耳にするので、決断できないでいます。

A 歯の機能である「噛む」ことを考えた場合、強度が高く、天然歯と遜色のない噛み心地のインプラントが最善の選択肢なのは確かです。

 ブリッジは欠損歯の両隣の歯が健康であることが前提であり、その健康な歯を削ることで強度が落ち、歯の寿命に影響してきます。入れ歯は歯茎の上に乗る形ですので、噛み心地や噛む機能においてはインプラントには及びません。

 しかし、インプラントにも弱点はあります。歯周病学会の治療指針にも明記されている通り、インプラントは歯周病を治してから。これが絶対条件です。現実として、歯周病の治療がなされないままインプラントにした結果「インプラント周囲炎」にかかり、困っている人が後を絶ちません。

 さらに、インプラントが4本以上になると、インプラント周囲炎にかかる確率は約15倍に跳ね上がります。当院の治療法がインプラント一択、ではない理由は、ここにもあります。

 歯周病の有無や口腔内の環境、年齢などを考慮しながら、治療後のメインテナンスまでを含めた治療方針を立ててくれる歯科医院を選ぶことが重要です。

※インプラントに生じる、歯周病に類似した病気。歯茎に加えて顎の骨にも炎症が起きる。

天然歯と骨との間には「歯根膜」という天然のバリアがある。一方、インプラントと骨とは直接接合しているため、歯周病菌に対して抵抗力が弱く、「インプラント周囲炎」にかかりやすい。
天然歯と骨との間には「歯根膜」という天然のバリアがある。一方、インプラントと骨とは直接接合しているため、歯周病菌に対して抵抗力が弱く、「インプラント周囲炎」にかかりやすい。