昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「僕は原文で読みましたけどね」……そんな“原文マウンティング”に対抗する「素人でも世界文学を楽しむ方法」

『よちよち文藝部 世界文學篇』番子部長×担当氏 妄想対談をお届けします

genre : エンタメ, 読書

 名作と文豪の魅力をよちよちした取材と綿密な妄想で語り倒し、読んでいなくても知ったかぶれる、文学を学びながらも大爆笑の「よちよち文藝部」。もう「日本近代文学」は読みつくした、と語る番子部長が挑んだ「世界文學篇」。カタカナ名前が大嫌いだと豪語する番子部長はどのようにして「世界文学」の壁を乗り越えたのか? 担当編集者との妄想対談をお届けします。

◆◆◆

ひどかった……番子部長のカタカナ名前アレルギー

番子部長 世界文学読みましたね~~。

担当氏 おつかれさまでした~~。いやあ、長い道のりでしたね。

番子部長 長かった。なんせ私はカタカナ名前が覚えられないので。

担当氏 グローバル化の時代を生きてるとは思えない発言ですね。

番子部長 それなのに当時の担当女史たちに乗せられて、気がついたら世界文學篇をやることになってたから、人生ってわからないものです。

担当氏 ホント最初はどうなることかと思いましたよ。岩波文庫の『モンテ・クリスト伯』を読むのが辛いからって、児童版の『がんくつ王』を手に取ってました。

番子部長 あらすじを知らないと読み切れる気がしなかったから、児童版から始めさせてもらいました。

担当氏 番子部長のカタカナ名前アレルギーはひどかった。(※コミックルーム参照

4代目のよちよち文藝部員

番子部長 お恥ずかしい! ところで担当氏は4代目のよちよち文藝部員ですが。

担当氏 第3回から入部しました。

漫画『よちよち文藝部 世界文學篇』を読む

番子部長 最初会ったときは警戒しました。身なりがちゃんと……ボタンダウンのシャツ着てるから。

担当氏 ふふふ、よちよち文藝部員たるものボタンダウンのシャツくらい着こなしますよ。

番子部長 私が普段会ってる男性編集者は、マンガのTシャツを着てるような人ばっかりだから。しかも東大出身でおまけに大学時代は弓道部主将で、妻は美女という、リア充バリバリの噂もあったから警戒もします。

担当氏 てへへへへ。 

番子部長 でも実はそんなに、そんなでもないような……。

担当氏 ええ、家で海外ドラマを観るのが趣味ですからね。番子部長も海外ドラマ好きですよね?

番子部長 そう、海外文学は読めなくても海外ドラマは好きという。

担当氏 打ち合わせが行き詰ると『ゲーム・オブ・スローンズ』とか『ザ・ボーイズ』の話をして現実逃避してましたね。

ナメてた小説がとんでもない傑作だった!

担当氏 我々は数々の世界文学を読んできたわけですが、どんな風にして選んだかまだ話していませんでしたね。

番子部長 学生の頃に国語便覧ってあったでしょう。

担当氏 ええ、あの分厚くて、文豪の写真がたくさん載ってるやつですね。

番子部長 その中で、何となく顔は知ってるけど読んだことない人ってのをまず選びました。ドストエフスキーとかヘミングウェイとか。著者近影は知ってても、作品は読んだことない文豪たち。