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《溺愛LINE公開》「オカンはたかちゃんのためなら悪魔にでもなる」息子の妻を埋めた美人母に高裁は「懲役6年」減刑

2019/12/10

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

 銀行員の夫、職場で出会った専業主婦の妻、不妊治療の末、2人の間に生まれた待望の娘。誰もがうらやむ幸せな家庭にみえるが、どこかで歯車が狂っていた。2018年3月、夫が妻を殺害し、夫の母親とともに実家の敷地内に遺体を埋めるという殺人・死体遺棄事件が起きた。さらに、逮捕された夫と母親は、妻が行方不明になったという偽装工作も重ねていた。

 東京高裁で12月10日、第二審の判決があり、殺人罪と死体遺棄罪に問われた夫に懲役15年、殺人幇助罪と死体遺棄罪に問われた夫の母親には懲役6年が言い渡された。今年6月12日の千葉地裁での一審判決では、夫には懲役15年、母親には検察側の求刑懲役6年を上回る懲役7年を言い渡していたが、母親については一審判決を破棄し、求刑通り懲役6年とした。

東京高等裁判所などが入る裁判所合同庁舎(東京都千代田区) ©時事通信社

1歳児を実家に預けて睡眠薬を盛る「妻殺害計画」

 きらぼし銀行のエリート行員、弥谷鷹仁被告(38)と妻の麻衣子さん(当時30)は、2016年9月に生まれた長女のMちゃんとともに、千葉県柏市のJR常磐線南柏駅から徒歩2分の高層マンションの3階に暮らしていた。事件が起きたのはMちゃんが1歳半をむかえようとしていた18年3月4日の午後。Mちゃんは麻衣子さんの実家に預けられていた。

鷹仁被告(勤務先だった銀行のHPより)

 日頃から麻衣子さんに鬱憤を抱えていた鷹仁被告は、睡眠導入剤を混ぜたカレーライスを麻衣子さんに食べさせた。Mちゃんの保育園見学を口実に、麻衣子さんを車に乗せて外出。ほどなくして麻衣子さんが眠りにつくと、鷹仁被告は人気のない市内の小学校の敷地裏に車を止め、両手と延長コードで麻衣子さんの首を絞めた。目覚めた麻衣子さんは、「パパやめて、苦しい」と手をほどこうとしたが、鷹仁被告はその手を緩めず、絞め続けた。

 麻衣子さんが死亡したのを確認すると、かねてから殺害計画を打ち明けていた母親の恵美被告(65)に連絡し、茨城県取手市の実家に向かった。実家の裏には麻衣子さんの遺体を埋めるため、事件2日前に掘った穴がある。その穴に麻衣子さんを埋めると、上から石灰をかぶせ、においが出ないようにした。