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“絶体絶命”の韓国経済 文在寅の「反日路線」が招くさらなる減速

世論の分断が深刻化するばかり

source : 提携メディア

genre : ニュース, 国際, 経済

"絶体絶命"韓国経済に止めを刺す文在寅の思惑

文在寅政権は逆方向に進んでいる

輸出依存度の高い韓国経済は、世界的な貿易量減少の影響もありかなり厳しい状況を迎えている。トランプ大統領の保護主義的な政策や中国経済の減速などを受けて、ここから先、韓国が短期間で輸出を増やして景気持ち直しを目指すことは難しいだろう。

写真=AFP/時事通信フォト

韓国の金融・財政政策にも限りがある。政策金利は過去最低の水準にある。利下げの余地・効果とも限定的だ。財政出動をさらに増やすと、韓国自身の信用力の低下=ソブリンリスクが高まることもあるだろう。

文政権が経済の安定と持続的な成長を目指すにあたって、構造改革の重要性は高まっている。既得権益層に経済的な利権が集中してきた韓国にとって、経済格差を是正し、将来への希望を高めるためにも、改革案をまとめ、実行する意義は大きいはずだ。

ただ、左派の政治家として存在感を示してきた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、企業向けの規制緩和などを行い企業経営を支援するとは考えづらい。反対に、同氏は労働組合などの支持を維持するために、韓国経済の成長期待を下押しするような政策を進めてしまっているように見える。

安全保障に関しても、文政権の政策は目指されるべきものとは異なる方向に向かっていると考えられる。この状況が続けば、韓国では世論の分断が深刻化し、経済はさらなる低迷を迎える恐れがある。

景気減速を食い止める術がわからない

足元、従来型の韓国の経済運営は行き詰まりつつあると考えられる。輸出の落ち込みがそれを示唆している。

過去の景気循環を振り返ると、世界的に需要が後退する局面において、韓国では半導体関連の企業などが設備投資を増やした。その後、米国や中国の景気が上向き、世界の需要が高まるとともに韓国の輸出が増加した。それによって韓国経済は成長を遂げてきた。輸出依存型の経済運営を維持するために、過去の保守派政権は、財閥企業の経営を重視してきた。

しかし、この発想で韓国経済が全体としての安定感を取り戻し、さらなる成長を目指すことは難しくなっているとみる。一つの大きな要因として、韓国経済にとって最大の輸出先である中国経済が減速していることがある。