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北海道・鈴木直道知事の「カジノ誘致見送り」は英断か、背信か

「今回の区域申請は見送ることといたしますが、来たるべきときに挑戦できるよう、所要の準備を進めてまいります」

 11月29日、第4回定例道議会の一般質問で、鈴木直道北海道知事は、実に曖昧な表現で、今回のIR誘致見送りを表明した。

IR見送りを道議会で表明した鈴木直道知事 ©財界さっぽろ

「内心はIRに賛成」と目されていたが……

 IRの立地場所としては、新千歳空港に隣接する苫小牧市が最有力。同市にはすでに、複数の海外カジノ運営会社が事務所を構えていた。

 今年4月におこなわれた北海道知事選では、自民党候補者選びが揉めに揉めた。ほとんどの道内の選出国会議員、経済団体は鈴木氏ではなく、国土交通省の官僚の擁立で動いた。

 最後は菅義偉官房長官が創価学会の佐藤浩副会長に鈴木氏擁立の支援を要請。公明党がいち早く鈴木氏推薦を決め、道内の反鈴木派を黙らせた。

 小泉進次郎環境大臣を彷彿とさせる歯切れの良い演説。若さと爽やかさを武器に鈴木氏は知事選を圧勝した。そんな鈴木氏は、IRの旗振り役である菅氏と極めて近い。鈴木氏は「内心はIRに賛成」と目されていた。

 しかし、道が実施したIRをめぐる道民の意向調査では「不安」「どちらかといえば不安」と答えた人が3分の2に上った。

 さらに与党・自民党道議会会派内には、慎重派の議員も少なくない。道知事選と同時期におこなわれた統一地方選で自民党道連は「IRの実現」を公約に掲げていたが、会派で賛成の意思統一を図ることができなかった。

「財界さっぽろ」新年特大号

 12月14日発売の月刊誌「財界さっぽろ」新年特大号では、鈴木氏がIR見送りの決断に至った背景を深読み。特集記事を組んだ。

 IR誘致に熱心だった苫小牧の反応、IRにあわせた動きで、幻となった某有名テーマパークの道内進出話なども、あわせて掲載した。また、毎年恒例の北海道日本ハムファイターズと北海道コンサドーレ札幌の特集も掲載している。

 パソコン、スマホで手軽に読める「財界さっぽろ」デジタル版は、公式ホームページから購入可能だ。

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