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 颯心会が経営する病院は、患者宅や介護施設へ医師が赴く訪問診療がメインだ。Aさんは助手として、常勤の訪問診療医として働く木下氏に常に同行していた。そこで繰り返しパワハラを受けていたのだという。

「ほぼ毎日木下先生と行動を共にしていて、そのたびに木下先生から厳しい叱責を受けていました。頭を小突かれたり、蹴られたりすることも日常的にありました。地獄のような日々でした」(同前)

 2019年8月7日、Aさんは木下氏と新人助手とともに訪問診療に回っていた。この日も木下氏はいつものようにAさんに対して執拗に叱責を繰り返していた。

「新人助手の教育も兼ねていたので、3人で訪問診療へ行ったのですが、いつも通り木下先生の当たりはきつかったです。でも、特に理不尽だなと感じたのが、診療が終わって車に戻ったときの木下先生の発言です。新人助手が診療バッグを車のトランクに積んでドアを閉めたら、閉めたときの音が気に食わなかったのか、木下先生が僕に対して突然怒りだしたんです」(同前)

木下氏(2019年12月16日の木下氏インスタグラムより)

車のドアの開閉音に激高して恫喝するパワハラ音声

 実はAさんは「何か(トラブルが)あったときのために」と、木下氏に同行する際には録音をするようにしていた。音声には、Aさんに向けられた木下氏の罵声と、Aさんが何度も謝る声が記録されている。

ドン(ドアを閉める音)

木下氏「そういう風に閉めたら耳がおかしくなるだろ、お前。考えろ」

Aさん「はい、すいません」

木下「『はい』って言ってるけどな、鼓膜破れたらお前金払えんのか? 医者の給料なんぼだと思ってるんだよ。お前、払えると思ってんのか慰謝料」

Aさん「すいません、払えません」

木下氏「絶対払えないよ、お前。反省してる風に見えないんだよ、お前」

新人助手「すいません、先生、私が乗ったから」

木下氏「いや、普段から注意しないと。こいつは軽く注意しても分からない人間だから。こいつのためなのよ。とんでもない人生送ってきたからこう言ってるから」

週刊文春デジタル」ではこのほかにもパワハラ音声を公開している。音声には、木下氏が助手席のシートを「ドン、ドン」と蹴る音もおさめられていた。しかしAさんは「この音声はほんの一部に過ぎません」と続ける。