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木下氏のパワハラが原因でスタッフ7名が退職

「事務員らがカルテへの記入など書類仕事を木下先生に依頼するときには、『書類ですので、どうぞよろしくお願いします』と言って必ず両手で書類を渡していました。そうしないと、どんな大事な書類でも目の前で放り投げられてしまうんです。機嫌が悪いときは、机の上にある物も一緒に事務員に対して投げつけてくる。そんな態度に恐怖を感じ、『木下先生とは働けない』と言って、事務員2人と看護師3人が辞めてしまいました」(Bさん)

 木下氏は同じ立場である医師に対しても横柄な態度をとっていた。

「木下先生は面倒な書類仕事が嫌いで、他の常勤の医師に木下先生が記入すべき書類を押しつけていました。注意しても『もう1人がやるからいいじゃない』と悪びれることもありませんでした」(同前)

©AFLO

 特に悪質なのが、他の医師と患者との信頼関係を崩すような言動だ。

「同僚の先生が治療を担当していた患者さんやその家族に対して『あの先生は何でこんな治療をしているんだ。あの先生はダメだから、信用してはいけない』と悪口を言うんです。そんなことを言われたら患者さんは不安になり、こちらが提案する診療方針を受け入れてくれなくなってしまいます。患者さんによっては命取りになりかねません。そんなことが続き、ノイローゼになってしまった先生もいます。木下先生の言動が原因で、2人の医師が病院を辞めてしまいました」(同前)

 木下氏のパワハラについて語る中、Bさんは「辞めたスタッフの中には自殺未遂に至ったスタッフもいたんです」と漏らした。

2019年には自殺未遂に追い込まれたスタッフも

「今年の春からスタッフのCさんが休職していたんです。それ以来連絡がとれていなかったのですが、ある日、Cさんの親族から自殺未遂をしたという連絡がありました。Cさんは《木下先生のせいで働きたくても働けない》といった内容の文章を残していたようです。木下先生にもこのことを伝えると、最初は驚いた様子でしたが『これでもう(Cさんと)一緒に回らなくて済むね』、『訴訟とかでこっちに来なきゃいいけどなー』と言い放った。あまりの酷い発言に、耳を疑いました」

東京大学 ©文藝春秋

 木下氏によって複数のスタッフが退職に追い込まれているのだ。しかし木下氏の態度に辟易していたのはスタッフだけではない。Bさんは「百歩譲って、医師としてプロの仕事をしてくれていればまだよかった。しかし医師という責任ある仕事への姿勢も最低でした」と怒りを滲ませる。